ベトナムと中国の海上警察、合同パトロールを完了


今回のベトナムと中国の海上警察による合同パトロールは、コンコー島の北東48海里からチャン島の南東14海里までの、距離にして255.5海里、13地点の範囲に及んだ。



3日間（4月19日～21日）に渡り、ベトナム海上警察と中国海警局による2022年初の合同パトロールがトンキン湾境界線の隣接海域で行われた。

両者の強い責任感によって合同パトロールは見事に成功を収め、平和で安定し、法令を順守した海域の構築に貢献した。

これは、ベトナム・中国間で結ばれた、トンキン湾における漁業協力協定が2020年6月30日に失効して以来、4回目となる両国海上警察によるトンキン湾境界線の隣接海域で行われる合同パトロールである。

今回の合同パトロールには、ベトナム海上警察から、海上警察第一管区司令官のチャン・ヴァン・トー大佐がベトナム合同警備部隊の司令官を務める巡視船8004及び8003からなる編隊が参加した。

中国海警局からは、中国海警局直属第四局の法執行部長を務める黄敏大佐が中国合同警備部隊の司令官を務める巡視船4303及び4202からなる編隊が参加した。

今回のベトナム海上警察と中国海警局による合同パトロールは、コンコー島の北東48海里からチャン島の南東14海里までの、距離にして255.5海里、13地点の範囲に及んだ。両国海上警察は任務遂行の過程で、電話会談による意見交換、境界線の隣接海域で漁業を行う漁船の点検や監視、漁業や新型コロナ対策についての規定に関する事項の啓蒙活動、海上での活動や対応についての規則に関する啓蒙活動、海上での捜索救難計画の合同訓練なども行った。

海上での任務遂行過程で、巡視船8004及び8003の幹部・兵士は、努力し、団結し、積極的に困難を克服し、指令を厳正に執行し、計画通りに任務を遂行し、合同パトロール中の人員と設備の絶対的な安全を確保した。

チャン・ヴァン・トー大佐による評価では、2022年初となる越中トンキン湾境界線の隣接海域での合同パトロールは素晴らしい成功を収め、あらゆる面における安全を確保した。双方は緊密に連携し、決められた内容や計画を見事に実行した。

ベトナム合同警備部隊司令官は、今回の活動が広義では越中両国の党、国家、人民間の関係、とりわけ両国の海上警察間の関係が引き続き良好に発展していくことに弾みをつけるであろうことを確信していると述べた。


【写真】中国合同警備部隊の黄敏司令官と電話会談を行うベトナム合同警備部隊司令官のチャン・ヴァン・トー大佐（写真：TTXVN）