バンコクポストは、タイ国で逮捕されている企業家トゥンミンラッの資産18億バーツ(4,700万米ドル超)を、タイ当局が差し押さえたと、本日（11月3日）報じた。
　この資産が麻薬ネットワークにより入手したものであることを、タイの首都警察(MPB)と薬物統制委員会事務局(ONCB)が合同で調査・摘発し、押収したという。
　法務大臣は、本件は2019年以降に当局が調査を開始した２件の内の１件であると述べた。また首都警察副長官は、警察当局者が2019年以降、ウー・トゥンミンラッの金融取引を追跡していたと述べた。
　そして、耐火金庫内の金銭、車、贅沢品、ホテル、リゾート地などを始めとする資産を差し押さえたという。
　ウー・トゥンミンラッの資産を押収できない場合には、他の手段を経由して摘発できるよう、MPBは彼の納税記録の調査も準備している。
　9月、53歳の麻薬密売人ウー・トゥンミンラッを、タイ人3名と共に逮捕した。
　MPBは、ウー・トゥンミンラッは軍指導者ミンアウンフライン上級大将と親密な間柄であり、軍用武器購入者であると述べた。
　タイ当局は、麻薬およびマネーロンダリングの罪でウー・トゥンミンラッを訴追した。MPBは、ウー・トゥンミンラッの麻薬ギャングネットワークに範囲を広げて調査しており、彼のビジネスパートナーと思われるタイ人２名が逃走中であると述べた。
　法務大臣は、事件の調査・摘発に参加した警察組織に対して押収された資産価格の25%を、ウー・トゥンミンラッの逮捕につながる情報を提供した者に対してはその5%を、謝礼として授与すると述べた。