ヤンゴン工場労働者たちは払われた分だけ取り、言われた通りに働き、仕打ちに耐えるしかない

2022年11月07日付 その他 - ミャンマープレスフォトエージェンシー 紙

 ヤンゴンの工業団地の女性労働者は職場の中で労働者の権利を侵されていることに多く直面している他、不十分な賃金のみ受け取っているが、失業者になることを懸念しており仕打ちに耐えざるを得ないということが分かった。
 本日まで最低賃金の日給4800チャットを得ていて、過度に上昇している物価の状況から家族の衣食住が困難になって来ているが、仕事がなくなれば家族の衣食住の問題は更に大きくなる可能性があるため、引き続き仕事を続けざるをえないことがSTUM(ミャンマー労働組合連帯、Solidarity of Trade Union Myanmar)という労働組合のリーダーの1人が述べた。
 「OT(時間外労働)を沢山している人も、疲労という副産物の問題に直面している。OTを全くしない人たちもこのお金を頼りにしているだけではいられない。当時の4800チャットは3ドルよりやや高い程度だった。現在の4800チャットは1ドルを超えるくらいにしかならない。当時の4800チャットは彼らの家族の1日の費用で、現在の4800チャットという1日の費用では往復の交通費にもならない」とその人は言った。
 一部の工場では、時間外労働ということは全くないほか、(仕上がりが)規定の水準に達していないと言って時間外労働分の賃金を払わず、労働時間8時間以上を過ぎて働かせることがあると分かった。
 「今日は1人衣服を100枚縫わなければならないと目標を定められ、その衣服100枚を全て彼らが縫えなかったときは、一日8時間の他、仕事を更にしなければならない。その残業を超過勤務として彼ら(雇用主)は定めているわけではない」とその人は述べた。
 一部の工場では、徹夜の残業と、夜までの残業のあと工場内で寝られないため家に帰った時、窃盗や強姦などの犯罪に遭っていること、そのような状況のため残業をしなければ工場の責任者などの不誠実と仲間外れといった対応を受けなければならないことが分かった。
 「(工場で)寝なくてはいけない時も彼ら(労働者)のために別の特別な場所はない。工場のエリアは彼らの機械を置くためだけに整備されていた。夜に寝るためには準備されていないため、機械部屋の中は寝るのにあまり快適ではなかった。もう一つは夜勤で一晩中働いたら翌日は半日くらい休まないといけないところ、朝明るくなって朝5時に帰らせて、夜7時に職場に戻ってこなくてはいけない場合、彼らはどこに料理をする時間があるというのか、身体を休める時間などない」とその人は引き続き述べた。
 2022年以降フラインターヤー工業団地の中にある縫製工場の一部は注文の増加により、超過勤務の募集が多くなったことを、フラインターヤー工業団地、縫製工場のある工場の監督者は言った。
 「インフレの時は労働賃金が安くなる。なので、労働者に仕事をさせることがとても安いため、一部の中国企業の工場は注文を多く受けている。仕事がない人がとても多いので残業はしたくなくてもしなくてはならない。残業代も渡された分だけもらう。満足できなかったら離職しろということだ。何も言い返す権利はない」とその人は言った。
 クーデター後、労働者の権利は工場責任者の善意の上にあって、集団デモを行った場合解雇され、投獄される可能性があるため、労働者は黙って我慢する必要がある、とその人は引き続き述べた。
 「働いたとしても飢えているので、仕事がなくなることを全員が恐れている。工場責任者らは軍と組んでいるので、何か起きて彼らがそれを調べたら、刑務所の中には入らなくて済んだ場合でも拷問を受けるだろう。そして女性であれば軍の犬(訳注:軍に対する卑称)が強姦したければするだろう。そのため職を失うようなことはしない」とその人は言った。


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翻訳者:K.K.M, N.M.M
記事ID:6543