軍所有地だという理由で、ミンガラドンの5地区に対し本日夜12時までに退去を命じる

2022年11月20日付 その他-キッティッメディア紙 紙
家屋を取り壊さなければならない地区の住民
家屋を取り壊さなければならない地区の住民
ヤンゴン 11月20日

ヤンゴン管区ミンガラドン区ピンマピン村落区内で、軍所有地に侵入したと言って撤収させている5つの地区、1万戸近くを本日夜12時までに完全に撤収するよう軍評議会が命じ、夜12時を過ぎたら、その土地にある建物と荷物全てを軍が没収すると命令を出したことが分かった。
「今夜12時(まで)に荷物全てを片づけなさい。夜12時を過ぎてこの土地から出ていなかったら、この土地にある荷物全ては彼らのものだと言った。ブルドーザーも道の角に止めてある。本当に卑怯な奴らだ」とある地元民が述べた。
他の地元民も「ミンガラドンのピンマピン村落区にある家々を今夜12時までに強制的に撤収させている。はじめは11月22日を最終日だと言って、現在は今夜撤収しなければ全てを燃やすと言っている」と本紙に述べた。
現在、地区では住民自ら自宅を撤収し移る人がいる一方、どのような移動もせずに、自ら死を選ぶと言っている人もいること、住民が団結している一部の地区には圧力がかかっていないことが分かった。
「家を破壊している人は破壊している。破壊していない人は破壊していない。殺すというなら死ぬ。行くところも、住むところもないと言っている人たちもいる。明日何が続いて起こるかは分からない。元は11月22日という期限を移動させたのだ。現在は今夜12時までに、すぐに移動しろと言っている」とある住民が述べた。
まず軍は11月18日に家屋の取り壊し命令を出したが、5つの地区の住民の多くは取り壊さず様子を伺っていた。したがって11月22日に軍は完全に壊すよう重ねて圧力をかけ、今夜12時前に取り壊すよう軍は命令を再度出した。
 「土地は(所有して)20年位になる。僧院はしっかりしたものが寄贈者によって建てられている。以前、農地や庭園という地目であったところだ。所有者の土地所有証明券もある。その所有者が寄付をしたので僧院や尼僧院を60ほど建てたというものもある。今、軍は全ての僧院、尼僧院を壊すよう命令している。僧侶らはサンガ長老会議の区、管区、県、中央、各レベルに状況を訴えている。軍は取り壊すためにバックホウとブルドーザーを用意している」と地元住民が語った。
 それだけではなく、ミンガラドン区ピンマピン村落区内のミェミャンアウン地区、ダラパラ地区、サンタマーディー地区、ゴウンフニンニー地区、ミャワディー地区を初めとする5つの地区を不法占拠だとし、11月22日には完全に強制的に取り壊すと言っていることが地区の住民から分かった。
 「拡声器で取り壊しのアナウンスを行っている。この土地は県の裁判所で勝利している。(というのは)2014年に不法占拠と認定され、取り壊された。そのように取り壊したことを、先祖代々土地を所有する市民たちが県の裁判所に訴え、県で勝訴できた。現在、引っ越すように言っている発表も、11月22日を最終期限として取り壊すように命令している」と、ある市民が本紙に話した。
 先述の地区5つには家屋が一万軒以上あり、人口5万人近くが生活しており、現在、先祖代々が所有する土地を(住民の)不法侵入として強制的に取り壊させているせいで、市民は心配で不安であると、地区の住民達は話した。
 「今、(軍は)(土地の所有)契約書を裁判所に提出した人を訴えると言っている。処罰するとも脅している。家が一万軒以上あるだろう。地区の人々は住む場所が無くなり、ホームレスになるだろう。彼らは命令を出し強制的に取り壊しているが、取り壊しの理由は言わない」と、取り壊しを強制された(言われた)地区の住民1人が本紙に話した。
 テロリスト軍事評議会がクーデターを起こして以来、人々の家々を強制的に撤収させる命令を出し、ブルドーザーで押し潰して破壊することを、ヤンゴンを含む都市で違法に絶え間なく行ってきている。


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翻訳者:K.Y.M, MY.S, H.N
記事ID:6551