カレー郡において、6月中に重火器で6人が死亡、内3人は10歳未満

2023年06月24日付 その他-ミャンマーナウ紙 紙

 ザガイン管区カレー郡で、6月中に軍評議会軍の重火器により3人の子どもを含む民間人6人が亡くなったと地元住民が話した。
 亡くなった人はタージー、イェーレーウー、トーマ、アシェシーダー、ナガプェッ村の出身で負傷した人も20人近くいたことが、カレー地域支援センター(KRSC)が作成したリストにより明らかになった。
 6月20日カレー町の出口にある検問所にいた軍評議会軍兵士らが発砲した重火器の砲弾がナガプェッ村に着弾、爆発し女の子一人が亡くなったとKRSCは言った。
 「重火器が午前5時30分に2発発射され、ナガプェッ村へ落ちた。2歳の子ども一人に重火器の破片が当たりその場で即死した。戦闘はなかった」とKRSC関係者が本紙に語った。
 ザガイン管区とチン州の境界にある防衛隊が、強い統治力を持っており、カレー郡では戦闘が発生することはなく、村々をめがけた重火器の発砲が6月9日に開始されたと言う。
 6月20日にもアシェシーダー村の一軒の民家に重火器が落下し爆発したことで5歳の子どもが頭部外傷により亡くなった。子どもの家族3人も負傷したと、避難民を支援する人たちが明かした。
 町郊外のジンカリン村に今月初めから軍が駐屯して以降、夜に近隣の村々へ向けて重火器を発砲するようになった。駐屯地に攻め込まれないように撃っている可能性があると地元民は言う。
 「最近発砲する重火器がより高度なものであるのかわからない。発射音からしてすさまじい。爆発も2段階起きる。村に向かってまっすぐ落ちることが多い」と安全上の理由から匿名の地元男性は言った。
 「今は農作業の時期で、全員が村にとどまっているため、いつどの村で攻撃されるか予測できない。攻撃されたらされるまま、打つ手なくやられ放題だ。全く避けることができない状況だ」。
 重火器から身を守るために地元民の一部は避難用の穴を掘っているが、多くは予防のための特別な準備ができる状況にないと地元民はいう。
 カレー郡で発砲により民間人が亡くなったことに関して軍評議会は情報を公表することはなかった。
 山岳地帯のチン州とマグウェ管区への移動交通の拠点であるカレー郡は2021年2月軍事クーデター後最も早く武力抵抗を始めた郡で、防衛隊が強い統治力を持っている地域である。
 カレー郡では大規模な銃撃事件、逮捕が起きているにも拘わらず、地元民のデモ行進を含む平和的な反軍政の抗議活動が続けられている。
 6月19日にも、カレー郡で頭に花を挿している女性、花を売っている女性約40人をドー・アウンサンスーチーの78歳の誕生日記念行事に参加した容疑で軍評議会は逮捕した。


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翻訳者:N.M.M
記事ID:6700