ベトナムはプラスチック廃棄物汚染解決のため、国際社会と共に行動する

2023年05月28日付 VietnamPlus 紙
【写真】5月27日にパリにある国連教育科学文化機関(UNESCO)本部で開催されたプラスチック廃棄物汚染の解決に関するハイレベル会議【国営ベトナム通信社】
【写真】5月27日にパリにある国連教育科学文化機関(UNESCO)本部で開催されたプラスチック廃棄物汚染の解決に関するハイレベル会議【国営ベトナム通信社】
ベトナムはプラスチック廃棄物汚染解決のため、国際社会と共に行動する


各代表は、循環型経済を目指し、また、プラスチック廃棄物の合理的な管理を目指すべく、プラスチック製品の持続可能な生産、消費、使用の推進について集中的に議論した。



5月27日、プラスチック廃棄物汚染の解決に関するハイレベル会議がフランスの首都パリにある国連教育科学文化機関(UNESCO)本部で開催された。

この会議は、主催国フランスのイニシアティブにより、プラスチック汚染を終わらせるための国際合意に向けた政府間交渉委員会の第2回会合(INC-2)に先立って行われた。

200近い国と地域の代表が会議に出席した。ディン・トアン・タン駐フランス・ベトナム大使は、ベトナム国家を代表して、この重要なイベントに出席した。

パリのベトナム通信社の記者によると、会議の枠組みの中で、各代表は、この分野での循環型経済を目指し、また、プラスチック廃棄物の合理的な管理や、環境への廃棄の制限を目指すべく、プラスチック製品の持続可能な生産、消費、使用の推進について集中的に議論した。

開幕のスピーチで、フランスのクリストフ・ベシュ生態学的移行及び領土結束大臣は、プラスチック廃棄物による汚染の懸念すべき状況、特に、海洋におけるプラスチック廃棄物汚染を強調した。その一方で、プラスチック製品の生産は依然として増加し続けていると指摘した。

プラスチック廃棄物汚染問題はグローバルな問題であり、二酸化炭素排出量の増加だけでなく、生物多様性、特に各種海洋生物の生存を脅かす。

国連環境計画(UNEP)のインガー・アンダーセン事務局長は、プラスチック汚染に関する法的拘束力のある合意に達することが必要不可欠であることを強調した。

ラウンドテーブルディスカッションにおいて、パネリスト達はグローバルなプラスチック汚染問題に対する社会の懸念、および、そうした状況を終わらせるための実質的な行動の必要性に焦点を当て、また、プラスチック廃棄物削減における各国家の取り組みを共有した。

各代表はまた、プラスチック製品の持続可能な生産と消費に向けた取り組み、プラスチック製品の生産プロセスの改善を求める声、プラスチック製品のリサイクルを改善するための法的枠組み、環境に廃棄されるプラスチック廃棄物を制限するためのプラスチック廃棄物分別インフラの整備、そして、プラスチック廃棄物の管理のための様々なリソースの調達などについても意見を交わした。

多くの代表が2024年までにプラスチック汚染を終わらせる法的拘束力のある国際条約の調印を達成したいという希望を確認した。

会議に出席した各代表との意見交換で、ディン・トアン・タン大使は、法的枠組みの整備、プラスチック製品のリサイクル推進政策、環境に廃棄されるプラスチック廃棄物の制限、プラスチック廃棄物汚染問題の解決における各国との協力などにおけるベトナムの決意を確認した。

プラスチック汚染を終わらせるための国際合意に向けた政府間交渉委員会の第2回会合(INC-2)は、5月29日から6月1日に正式開催される。


【写真】5月27日にパリにある国連教育科学文化機関(UNESCO)本部で開催されたプラスチック廃棄物汚染の解決に関するハイレベル会議【国営ベトナム通信社】


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翻訳者:西島晴之
記事ID:6754