インドネシア語、ユネスコ公用語のひとつに

2023年11月29日付 Kompas 紙


ジャカルタ、kompas.com配信
去る11月20日、フランスのパリで開催されたユネスコ総会で、インドネシア語が公用語の一つとして承認された。したがって、現在のユネスコ総会の公用語は、英語、フランス語、アラビア語、中国語、ロシア語、スペイン語の6つの国連公用語に加え、そのほかのユネスコ加盟国の 4つの言語、すなわちヒンディー語、イタリア語、ポルトガル語、インドネシア語からなる10の言語になった。


さて、インドネシア語は、ユネスコの公用語として認定された10番目の言語である。言語開発・育成機関のE.アミヌディン・アジズ長官はは、インドネシア語がユネスコ総会で公式言語として認められたことで、その地位がさらに向上したと述べた。初めは、インドネシア語は1928年の「青年の誓い」で統一の言語として宣言された。その後、インドネシア語は1945年の憲法で国家の公用語として指定された。

現在、インドネシア語はユネスコにおいて公式言語として認められたことを通して、国際レベルでも公式な言語の地位を獲得した。去る11月21日、E・アミヌディン・アジズは「これまでのところ、インドネシア語はムラユ語とインドネシア語に関する議論がなされている中で、一つの言語として分類されるのが妥当だとする言明が国際的に認識されてきた」と述べた。インドネシア政府は去る1月以来、インドネシア語をユネスコの公用語にするための提案を開始していた。

この取り組みは、国旗、言語、国章および国歌に関する2009年法律第24号第44条第1項の義務の実施の1つであり、政府はインドネシア語を国際言語にするため、その機能を段階的、体系的、持続的に増大させるものである。
本提案は、インドネシア政府が事実上、52カ国にインドネシア語を話す外国人集団を構築したことを受けて、インドネシア語が国際機関で公用語の地位を得るための実質的な取り組みである。
一方、ユネスコインドネシア共和国常任代表団のモハマド・ウマル大使は、インドネシア語は独立前の時代から、特に1928年青年の誓いを通じて国家団結の力となっていたと述べた。

「ユネスコ総会の公用語としてのインドネシア語の承認は、平和、調和、持続可能な開発目標の達成に対して国家レベルだけでなく世界中にもプラスの影響を与えるだろう」と同氏は述べた。
インドネシア語は、国内で275,000,000人以上の話者からなる異なる民族をつなぐものとしての役割を果たしてきた。
「インドネシア語も世界を旅している。現在52カ国でインドネシア語のカリキュラムが導入され、少なくとも150,000人の外国人話者がいる」と同氏は付け足した。
同氏は、グローバルなレベルでの積極的なインドネシアのリーダーシップは、非同盟諸国グループ形成の基盤となった1955年のバンドンでのアジア・アフリカ会議以来始まっていると述べた。
インドネシアは2023年のASEAN会議と2022年のインドネシアで催したG20サミットにおいても議長国を務めるなか、グローバルな課題を克服することを念頭におきながら他の国々との協働し、国際社会に対するリーダーシップと積極的な貢献を継続するという強いコミットメントをもつ。ウマル大使も、インドネシア語の認知度を高めることは、国家間のつながりを発展させ、ユネスコとの協力を強化し、国際レベルでの文化発展に対するインドネシアのコミットメントの一環であると強調する。


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翻訳者:島田藍季
記事ID:6789