世界の二酸化炭素排出量、2023年中に初の高みに到達

2023年10月18日付 VietnamPlus 紙
【写真】中国山西省大同近郊の石炭発電所からのCO2排出(AFP/TTXVN=VNA)
【写真】中国山西省大同近郊の石炭発電所からのCO2排出(AFP/TTXVN=VNA)
世界の二酸化炭素排出量、2023年中に初の高みに到達
Lượng phát thải carbon toàn cầu sẽ đạt mức cao mới trong năm 2023


気候の専門家によると、2023年の世界CO2排出量は約1%増加して歴史上初の高みに到達し、パリ協定の気候目標の実現をより困難にすることになる。



AFP通信は、オスロ国際環境気候研究センター(ノルウェー)のグレン・ピーターズ所長の発言を引用し、今年の世界CO2排出量を約5%削減させるべきだと強調した。

しかしながらグレン氏の研究によると、排出量は依然として増加しており、本年は0.5%から1%増加すると予想されている。

気候の専門家によると、2023年の世界CO2排出量は約1%増加して歴史上初の高みに到達することになる。

彼等は、地球温暖化を抑制し異常気象を引き起こさないという目標を実現するためには、今後10年間でCO2の汚染をほぼ半分に低減させる必要があると考えている。

グレン氏は、CO2排出量の絶えまない増加は、気候変動に関するパリ協定の目標達成をますます困難にしていると述べた。

最終的な研究結果は、きたる12月に、各国首脳がアラブ首長国連邦における第28回気候変動枠組条約締約国会議(COP28)に参加するタイミングで発表される予定で、主な内容は化石燃料の未来についてである。

今年はじめ国際エネルギー機関(IEA)は、クリーンエネルギーと電気自動車の技術の驚異的な発展により、世界の石油、天然ガス、石炭の需要はこの10年間にピークに達すると予想されると発表した。

しかしながらIEAはまた、コロナ後の経済回復とロシア・ウクライナ紛争によるエネルギー危機の中、化石エネルギーへの投資の増加と高い水準のCO2排出状況が長引き、負の影響を引き起こしていると警鐘を鳴らした。

グレン氏は、クリーンエネルギーが化石燃料に代替し始めるべきだと強調した。憂慮すべき課題は、我々が「中途半端」に取り組んでいるだけ、つまりクリーンエネルギーの開発を行ってはいるが、化石燃料を遠ざけるという残りの部分の業務にきちんと取り組めていないことである。


【写真】中国山西省大同近郊の石炭発電所からのCO2排出(AFP/TTXVN=VNA)


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翻訳者:高橋海洋
記事ID:6808