シットウェのビャインピュー村住民たちのため、イギリス政府が祈る (軍評議会と協力しているALPへAASYCが警告)

2024年06月04日付 その他 - ウエスタンニュース 紙
ビャインピュー村で逮捕、殺害された人の家族は、シットウェ市内で雨季に雨除けのない僧院やウィンがバー広場内で簡易的な小屋を建て生活しなければならない
ビャインピュー村で逮捕、殺害された人の家族は、シットウェ市内で雨季に雨除けのない僧院やウィンがバー広場内で簡易的な小屋を建て生活しなければならない
ミャンマーで民間人に対する度を越えた残虐行為が一層多くなってきており、それに関する情報や報告をほぼ毎日聞かなければならないため、イギリス政府として極めて心苦しいとヤンゴンのイギリス大使館が今日、発表した。

ラカイン州シットウェ郡ビャインピュー村で非人道的殺害のため、傷つき、被害を受けた家族のためにイギリス政府が想いを馳せて祈っていると言った。

「残虐行為のために傷つき苦しんでいる家族たちと残された生存者たちへ私たちは思いを馳せて祈っている」と話した。

ここ数日ミャンマー全土で民間人に対する暴力行為が引き続き行われていると聞き及んでおり、すべての民間人を保護する必要があることと犯されたすべての残忍な行為に対して責任を持つ必要があるとイギリス大使館が声明を出した。

ビャインピュー村で民間人76名以上が集団殺害され、また数百人の民間人が軍評議会の合同部隊に逮捕されている。

5月29日から本日6月4日までの間にビャインピュー村の村人76名に軍評議会部隊の兵士や軍評議会の訓練を受けたムスリムと、ドー・ソームララーザリンが率いるアラカン解放党(ALP)部隊の一部が拷問、殺害を行なっている、とアラカン軍(AA)が公表している。

殺害する前、軍評議会の兵士は前もって用意した黒い綿布で男性の顔を縛り、後ろ手に縛りあげ、殴って尋問したことを全アラカン学生青年会議(AASYC)は本日6月4日に発表した。


「夜、日が暮れたとき、男性たちを村の東側の池の近くに連行し殴って尋問し、続いて村の北側の墓地に連行しさらに殴って尋問、拷問をし銃殺したことが分かった。銃殺の音を聞いたことにより一人の女性も心停止で亡くなった」とAASYCが述べた。

軍評議会は、ビャインピュー村の村民たちに対して集団虐殺をしたように、武力紛争の期間中にラカイン州に住む無実の民間人を海や空から爆撃し、陸軍の勢力による非人道的行為、残虐な殺人をしていることは人権侵害であることに加え、明らかに戦争犯罪を行っているとAASYCは述べた。

ラカイン州では、戦争に敗北している軍評議会が、ラカイン州民に標的を絞った虐殺、逮捕、町や村の建造物の放火や破壊などの罪を犯していることに対し、強く非難するとAASYCの声明に述べられていた。

ソームララーザリン率いるALPがラカイン州の各地で戦争犯罪を行っている軍評議会と手を組んでいることについての批判の声を何度も聞いており、AASYCの立場からすると非常に残念であると述べている。

武力反乱の伝統があるALPの名を利用してファシスト軍に協力して(いるにもかかわらず)、国民の反対活動に(賛成して)参加するふりをするというのならラカイン民族の解放への道から外れてしまうことを特に注意しなくてはならないとAASYCが忠告した。

ラカイン州の住民たちへ戦争犯罪を行っている軍評議会を罰することができるよう、AASYCは国連を含む国内外に存在する全ての勢力と協力していく。犠牲者の家族のためにも精神的、物理的支援をできるだけ行っていくと発表で述べた。


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翻訳者:T.N I.M S.W H.R
記事ID:6902