書記局常務、日本のハイレベル指導者らと会合

2024年04月02日付 VietnamPlus 紙
【写真①】日本の岸田文雄首相と会談する中央組織委員会委員長のチュオン・ティ・マイ党書記局常務(ベトナム通信社)
【写真①】日本の岸田文雄首相と会談する中央組織委員会委員長のチュオン・ティ・マイ党書記局常務(ベトナム通信社)
書記局常務、日本のハイレベル指導者らと会合
Thường trực Ban Bí thư làm việc với các lãnh đạo cấp cao của Nhật Bản


独立、自立、多国間化、多様化の外交路線に基づき、ベトナムは常に日本を重要かつ長期的な戦略的パートナーとして認識している。



【写真①】日本の岸田文雄首相と会談する中央組織委員会委員長のチュオン・ティ・マイ党書記局常務(ベトナム通信社)


 ベトナム通信社の東京記者によると、訪日後各種会見を行ってきた党政治局員、書記局常務で、中央組織委員会委員長、日越友好議員連盟会長のチュオン・ティ・マイ氏は、ベトナム共産党ハイレベル代表団とともに、4月2日、自民党総裁の岸田文雄首相、尾辻秀久参議院議長、額賀福志郎衆議院議長と会見した。また日本共産党の志位和夫中央委員会委員長、与党公明党の山口那津男代表、二階俊博日越友好議員連盟会長、長崎幸太郎山梨県知事らとも意見交換を行った。

 会談でチュオン・ティ・マイ書記局常務は、グエン・フー・チョン書記長やベトナムの党および国家指導者からの挨拶を日本のハイレベル指導者らへ伝えた。近年日本が達成したあらゆる面での重要な発展の成果を祝し、同時に第13期党大会の任期開始から現在までのベトナムの社会経済および外交発展の成果について告げた。


【写真②】日本の尾辻秀久参議院議長と会談する、中央組織委員会委員長のチュオン・ティン・マイ書記局常務(ベトナム通信社)


 両国がベトナムと日本の外交関係樹立50周年(1973年9月~2023年9月)の各催事を成功裏に実施したところであり、また両国関係がアジアと世界における平和と繁栄のための包括的戦略的パートナーシップの枠組みへと格上げされたばかりであることを踏まえ、チュオン・ティ・マイ氏は、日本を訪問できる喜びを表明するとともに、あらゆる分野での越日関係の発展を高く評価した。

 独立、自立、多国間化、多様化の外交路線に基づき、ベトナムは常に日本を重要かつ長期的な戦略的パートナーとして認識しており、両国関係をより強く、包括的かつ実質的に、二国間関係の新たな高みにふさわしく発展させていく用意があるとした。

 チュオン・ティ・マイ氏は、両国が政治関係、国防安全保障協力、あらゆる分野での実質的協力、民間交流に関して、積極的に合意や共通認識を具体的な成果にしていくよう要請した。

 自民党総裁の岸田文雄首相をはじめとする日本のハイレベル指導者らは、グエン・フー・チョン書記長およびベトナムのハイレベル指導者に敬意と挨拶を伝え、ハイレベルでの共通認識と日越包括的戦略的パートナーシップの枠組みの具体化の促進におけるベトナム共産党ハイレベル代表団の訪問の重要な意義を高く評価した。


【写真③】衆議院議長の額賀福志郎と会談する中央組織委員会委員長のチュオン・ティ・マイ書記局常務(ベトナム通信社記者)


 日本の政党、政府、地方自治体の指導者、各界の代表者らは、ベトナムの指導者と国民に寄せる思いを表明し、これまでドイモイ政策の過程やグエン・フー・チョン書記長率いるベトナム共産党の指導の下で、ダイナミックに体現された大きな成果を祝した。

 日本のハイレベル指導者らは、ベトナムを常に地域における重要な戦略的パートナーと見なしているとし、国家の工業化、近代化や、包括的かつ広範な国際統合という事業において、独立、自立、発展した1つの国家ベトナムを支援し、ともに歩む用意があることを強調した。

 双方は今後の協力の方向性に関して、ハイレベルおよびあらゆるレベルでの定期的な接触を維持することを通じて、政治的信頼と相互理解を引き続き強化すること、党、政府、国会、民間組織のルート上、および両国の潜在力のある地方間での両国間の協力と対話の仕組みを効果的に活用すること、各国の潜在力や開発ニーズに応じた経済、貿易、投資やその他の実質的な分野での協力を積極的に推進すること、中でもベトナムがグリーントランスフォーメーションやデジタルトランスフォーメーション、気候変動への対応などの重点開発プログラムを実現するにあたり日本が引き続き支援することと共に、ベトナムが新世代ODAにアクセスしてこれを活用し、また日本企業のグローバルサプライチェーンへのさらなる参加に有利な条件を整えることで合意した。


【写真④】日越友好議員連盟の二階俊博委員長と会談する、中央組織委員会委員長のチュオン・ティ・マイ書記局常務(ベトナム通信社)


 日本の指導者らはまた、日本に住み働いているベトナム人の貢献を積極的に認め、ベトナム人労働者にとってより具体的で有利な条件を整える今後の計画について伝えた。

 この機会に、双方は相互に関心のある国際的および地域的問題について議論し、国際的な意見の相違や紛争解決において国際法と国連憲章を尊重する原則を確認し、同時に地域と世界の平和、協力、発展のために、ベトナムと日本、ひいてはASEANと日本の協力関係を促進していきたい考えを共有した。

 4月3日午前、帰国の途に就く前に書記局常務とベトナム共産党ハイレベル代表団は日本の民間外交推進協会との会合を開き、両国国民間の理解と友好交流を強化するための主要な方向性と措置について意見交換する予定である。


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翻訳者:西片文哉
記事ID:6927