オケオ文化：特別な価値を有する古代遺産からの観光開発の好機（２）
Văn hóa Óc Eo: Cơ hội phát triển du lịch từ di sản cổ có giá trị đặc biệt


＊＊＊（２）は、Phát triển du lịch từ di sản（遺産からの観光開発）から、最後まで



遺産からの観光開発

建築遺跡、住居跡、墳墓跡、作業場跡、水上交通システム、バライ(貯水池)などはまさに、オケオ-バーテーの考古遺跡と芸術的建築の際立った象徴的なタイプのものである。

このような特別で独特な様々な価値を持つオケオ-バーテーは、ベトナムの文化的な見どころ、独特な観光商品となる豊かな潜在能力を持つ。観光業の専門家たちは、将来この遺産が、さらには地域全体にまで広がって、国内の見どころになるよう発展する可能性があるとしている。問題は、私たちはどのようにして、この価値を効果的かつ持続的なものとして開発していけば良いかということである。

これまで、建築や芸術工芸品、衣服、食、日常生活などの再現といったオケオの古い都市空間の多くの復元モデルが、研究関心を持たれてきた。また、「一日国王」体験や、扶南古代王国の様式に則った祭礼、オケオ文化と密着したコミュニティ観光のため住民の研修などの開催を提案するアイデアもある。


【写真④】オケオ文化に属する様々な考古学的遺物。(写真：ベトナム通信社)


これまで地方の観光開発に寄り添い支援してきたオランダ経営協力プログラム(PUM)の専門家は、これが、すっかり忘れ去られてしまったかのような古代の土地の回生を助け、この土地をアンザン省の重点的観光ルートに取り込む突破口となると考えている。

PUMの専門家、ギヨーム・ファン・フリンスフェン氏は、オケオ文化は南部地域の文化的、歴史的な深さを秘めており、国内外の旅行客を惹きつける潜在能力を持つと語る。ギヨーム氏によれば、「アンザン省は現在、観光開発が可能な四つの商品を持っている、すなわち、サム山、カム山、オケオ、そしてグリーンツーリズムと流域ツーリズムである。」

この専門家は、こうした観光商品が広まりアンザン観光全体にとっての見どころとなるためには、地方がより良い人材の育成に尽力し、標準クラスで全体としてホテルやインフラなどより高品質で多様なサービスを提供し、交通を整備し、イメージの宣伝に投資すべきだと提言する。

もしもユネスコにより早期に世界文化遺産に認定された場合、オケオ-バーテー考古遺跡区はベトナムの誇りとなるだけでなく、南部アンザン地域の特別な歴史的、文化的、考古学的価値に対する国際的な認識ともなるだろう。