州首相がカラーチーの環状線計画の復活を承認
2013年06月08日付 The daily Jang紙

 計画では全長43kmの線路を敷設。協定成立の暁には11月あるいは12月には着工予定。プロジェクトは4年で完成、最大運賃は25ルピーになる見込み。
 「環状線建設には一刻の遅れの猶予もない。全障害を即刻排除。かなり旧い計画である。最大の受益者は低下層の市民となろう。」カーイム・アリー・シャーの集会での演説
 
カラーチー(スタッフ・レポート)─サイヤド・カーイム・アリー・シャー・スィンド州首相はカラーチーの環状線計画の復活を承認した。昨日スィンド州首相主宰で会合が開かれたが、この会合では市内の交通と輸送問題解消に向けて大量輸送交通機関計画が検討に付された。会合では次のように明らかにされた。計画の総工費は26億ドル、協定成立後11月または12月までに着工され、4年で完成の予定、計画では全長43kmの線路が敷設され、最大運賃は25ルピーの予定。ちなみに、これは1kmあたり50パイサにあたる。会合での演説の中で、スィンド州首相は次のように述べた。「カラーチー環状線は古くからある計画である。今これは早急に復活されるべきである。環状線によって最大の恩恵を被るのは下層の市民である。計画では一刻の遅れも許されず、許しもしない。あらゆる障害は即刻排除されよう。」会合の中で、スィンド州官房長官がプレゼンテーションを通してスィンド州首相にブリーフィングを行なった。「現在市内を走る47.3%がバイク、36.5%が民間車両、一方4.5%が公共交通機関である。そしてこの公共交通機関こそ42%の市民の足であり、他方36.5%を占める民間車両は21%の市民の足にしかなっていない。このことから市の大多数の人々(42%)が市の数の上で最も少ない4.5%の公共交通機関を利用せざるを得ない状況となっており、カラーチー環状線計画の即時復活と着工が急務であることは明らかである。」更に曰く、「カラーチー環状線のルートはグルシャネ・イクバールのニーパー(=NIPA)駅からノース・ナーズィマーバード駅、そこからリヤーリーのマッチャル・コロニーを経て、カーラー・プルに近いメヘラーン駅から更に前進し、ファイサル通りをPAF博物館(訳注:パキスタン空軍博物館)で通過し再びニーパー駅に接続するというコースを辿る。」曰く、「駅には5分毎に電車が到着する。KCR(=カラーチー環状線)を更に有効なものとするためにラーンディー、スティール・タウン、サルジャーニー・タウンその他の地域との間に赤、緑、黄色のバスを運行し、その方面の乗客をKCRの駅にまで運ぶ。我々は早急にEAD(=Economic Affairs Division, 連邦政府の経済関係省経済関係局)とJICA(=Japan International Cooperation Agency, 国際協力機構)との取り決めに署名し、11、12月までにこの計画に基づく正式の着工に漕ぎ着けることができる。」スィンド州首相は会合での演説の中で次のように述べた。「現在約70万の市民が日々公共交通機関を足として利用している。この計画が完成すれば300万の市民の足となろう。」会合では次のように明らかにされた。計画の初期の段階に着手したのは日本人であり、次いでヨーロッパ人がこの計画の技術的な採算性を調査した。その後再び計画委員会があるアメリカの民間会社に計画の再評価を委託した。この計画の総工費は26億ドル、そして3~4年で完成の見込みであるが、後の段階で民間部門がこの計画に関心を寄せることも予想される。」会合にはシャルジール・イナーム・メーマン情報相、サイヤド・ムラード・アリー・シャー・スィンド州首相財務顧問、ムハンマド・エージャーズ・チョウドリー・スィンド州官房長官、アーリフ・アフマド・ハーン副官房長官(計画・開発担当)、スヘイル・アフマド・ラージプート財務次官、ナヴィード・カームラーン・バローチ・スィンド州知事首席秘書官、カラチ都市交通公社(KUTC)計画部長及び関連する関係者が出席した。

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(翻訳者:高橋直暉)
(記事ID:159)