最高裁の命令により電気料金値上げの通知を撤回
2013年10月05日付 The daily Jang紙

電気料金値上げは貧者のなけなしの金を奪うものであり、それは到底許されない。値上げによって小麦粉の値段が30ルピーまで跳ね上がる可能性がある──最高裁。新料金の件でNEPRA(国家電力監督局)に要望しましょう──司法長官。
法廷は政府に対して一悶着もない。NEPRAを差し置いて政府が勝手に値上げなどどうしてできようか。これがお望みならNEPRAなど廃止すればよろしい──最高裁長官。審理は2週間の延期

イスラマーバード(通信社/ジャングニュース):―最高裁の命令で連邦政府は電気料金の今回の値上げに関して発表した9月30日の通知を撤回した。一方、司法長官ムニール・A・マリクは、連邦政府に立ってその方針を説明しながら、次のように述べた。「政府は国民に安価な電力を供給するために1500億ルピーの補助金を支出する用意があります。ただ、電気料金を設定し直すようNEPRAに再度要望しましょう。新料金の適用は2013年10月1日からになります。」最高裁長官イフティハール・ムハンマド・チョードリーは所見を述べながら、次のように言った。「電気料金の値上げは貧者のなけなしの金を奪うものであり、それは到底許されない。電気料金の値上げによって小麦粉の価格が20~30ルピー跳ね上がる可能性がある。現状は、わずか13kmの間に27箇所のCNG(圧縮天然ガス)スタンドの設置が認可されている有様だ。料金設定に関しては、政府はNEPRAの独自の裁量に介入できず、NEPRAの勧告なしで出された通知にいかなる法的な効力もない。もし独自に料金を設定したいのなら、NEPRAを廃止すればよろしい。彼は金曜日、審理の中でこの所見を言い渡した。その後、裁判所は政府による通知の撤回の決定を受け、訴訟の審理を2週間延期にした。三人の判事より成る法廷は最高裁長官イフティハール・ムハンマド・チョードリー裁判長として、金曜日、計画停電と電気料金値上げに対する最高裁自らの発意による訴訟の審理を行なった。審理の最中最高裁長官は司法長官に電気料金値上げをNEPRAが先に提案していたのか否かの点について質問した。 最高裁長官曰く、「裁判所には政府に対して一悶着もない。NEPRAを差し置いて政府が勝手に値上げなどどうしてできようか。もしこれをお望みならNEPRAなど廃止すればよろしい。」この際、司法長官が法廷に対し「連邦政府はNEPRAに再度料金設定のためにサマリーを送ろうとしているところである。」と発言したところ、 最高裁長官は次のように述べた。「要望を出すということは、NEPRAには政府の意図が常に働いていたということである。まずは今回の値上げの通知を破棄しなさい。さもないと本法廷が破棄を行なう。」審理の間、水利・電力担当大臣ハージャ・アースィフ氏は「NEPRAに現行法に照らして料金設定するよう要望を出しましょう。要望を出したその時点で通知は自然消滅したことになります。」“と話した。また、次のように述べた。「国民に救済措置を実施しなければ、我々は国民から強く迫られることになります。救済措置を実施するには猶予が必要です。40年間溜まった膿を出すには4、5年は掛かるでしょう。」

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(翻訳者:高橋直暉)
(記事ID:250)