米国はパキスタンに対して16億ドルの軍事的、経済的支援を非公開で行うことを決定。
2013年10月20日付 The daily Jang紙

米国とパキスタンの関係は支援を再開できるまでに好転しており、資金提供は来会計年度初頭から順次始まる予定である。また米国議会はその予算の大部分を可決している。──米国政府高官
対テロリズム戦闘能力増強のためにパキスタンを支援したい。米国国務省と米国国際開発局(USAID)は7月と8月に自身の計画を議会に明らかにしていた。

ワシントン発(AP通信):―米国はパキスタンに対して16億ドルの軍事的、経済的支援を非公開で行うことを決定した。米国政府高官によると、米国とパキスタンの関係は支援を再開できるまでに回復しており、資金提供は来会計年度初頭から始まる予定であり、また米国議会は予算の大部分を可決したという。米国国務省と米国国際開発局(USAID)は7月と8月にパキスタンの対テロリズム戦闘能力増強のための支援に乗り出したいとの自身の計画を議会に明らかにしていた。詳細によると、土曜日に米国の通信社のレポートの中で次のように述べられているという。パキスタンと米国の関係がぎくしゃくし、支援が中断した後、米国は非公表式にパキスタンに対して軍事的・経済的支援を再開することを決定した、と。また、レポートでは米国高官と議会のメンバーの話として次のようにあるという。米国はオサーマ・ビン・ラーディンに対する軍事作戦とサラーラ・チェックポスト誤爆を受けて両国の関係が悪化した後中断していた支援を再開する原則的な決定をし、米国は16億ドルを提供するが、これは軍事的・経済的用途に支出される予定であり、米国議会もこれに同意した、と。同通信社によると、匿名を条件に米国高官が語ったところによると、パキスタン側は爆発物製造に関わる全プロセスを根こそぎにするという決意を表明しており、支援再開の決定は弛まぬ努力の結果であり、何か1つの出来事を契機とするものではないという。またレポートによると、アフガーニスターンへのアメリカとNATO軍の補給路は開かれており、争点となっている米国の無人機攻撃は数が減少しており、パキスタンは先頃戦略的対話を始めるとの発表をしたという。 パキスタンのナワーズ・シャリーフ首相は訪米中であり、来週にはオバマ大統領と会見する予定である。米国政府高官によると、米国議会はほとんどその予算を承認し、次の会計年度初頭から資金提供が開始される予定である。他の支援枠にはパキスタンの法執行機関、ダム建設を含め様々な懸案でパキスタン支援のための項目が含まれる。レポートには次のようにある。ここ数年米国とパキスタンは緊張状態にあった。アメリカの請負人、レイモンド・デーヴィス事件では法律を巡る争いが何カ月にも亘り長引き、続いて米国はアボッターバード作戦でオサーマ・ビン・ラーディンを殺害し、24人のパキスタン兵が死亡した(訳注:サラーラ・チェックポスト誤爆)。こうした一連の事件はパキスタンの怒りを買い、パキスタンはアフガーニスターンへのNATO軍の補給路を閉鎖した。米国が誤爆事件について謝罪したのはその7か月後である。

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(翻訳者:松岡由希子)
(記事ID:255)