ナワーズ・シャリーフ首相が更に6つの原子力発電所の建設を発表
2013年11月27日付 The daily Jang紙

国内最大規模の原子力発電所建設開始

原子力を頼みの綱としよう。パキスタンを計画停電の悪夢から解放しよう。原子力委員会は予定地の選定を行なうよう。政府が全面的に支援する。首相の式典での演説

スィンド州政府はパキスタン安全保障令の速やかな実施を確実にせよ。カラーチーでの作戦で民衆の信頼は回復している。ナワーズ・シャリーフ首相主宰の治安状況に関する会合

カラーチー(スタッフ・レポーター):―ナワーズ・シャリーフ首相はパキスタンを計画停電の悪夢から開放すると宣言する中で、次のように述べた。「国内の電力危機を一掃するために原子力を頼みの綱とし、更に6つの原子力発電所を建設する。パキスタン原子力委員会は予定地の選定を行なうように。政府は全面的に支援する。」ナワーズ・シャリーフ首相は火曜日に「建国者の町」ことカラーチーで、「海岸部発電計画」の下、2200メガワットの国内初の原子力発電所建設計画の起工式での演説の中で上記の意向を表明した。ナワーズ・シャリーフ首相曰く、「国内最大の原子力発電所計画の着工を見届けるためにカラーチーにやって来ました。2200メガワットの発電所建築計画は電力危機克服の上で重要な節目となろう。また、ガス危機克服のために液化天然ガスの輸入が来年にも開始される見込みである。パキスタンの経済的中心、カラーチーを世界の中でも最先端の沿岸都市にしようではないか。カラーチー市民は町の治安の回復と商業活動の復興に対する政府の出方を窺っている。」と。首相曰く、「ダヤーミール、バーシャー、ワーソー・ダム計画も同時に開始し、プーンジー・ダムを含めた水力発電所計画にも同時に力を入れる。」と。また、首相は「海岸部発電計画」の策定におけるパキスタン原子力委員会の労をねぎらった。式典には、イシュラトゥルイバード・ハーン・スィンド州知事、カーイム・アリー・シャー・スィンド州首相、孫衛東(スン・ウェイドン) 中国大使、アへサン・イクバール、ハージャー・アースィフ両連邦大臣、アンサル・ジャベード・パキスタン原子力委員会議長他が顔を揃えた。

カラーチー(スタッフ・レポーター):―ナワーズ・シャリーフ首相はスィンド州政府に対して次のように指示した。パキスタン安全保障令の即時実施を確実とすべし。重罪犯の裁判は、証人と検察官の身の安全の確保を第一に他州に移管すべし。カラーチーにおけるターゲット集中作戦*により市民の信頼は回復された。」と。また、首相は国内の違法SIMカードの防止のために携帯電話のSIMカード発行に際しての生体認証システムを直ちに導入するようパキスタン電気通信庁(PTA)に指示した。火曜日、カラーチーのスィンド州知事公邸で治安に関する高度なレベルの会合がナワーズ・シャリーフ首相の主宰の下開かれた。会合ではカラーチーで行われているターゲット集中作戦の成果が検討され、また作戦の第3段階について戦略が決定された。スィンド州官房長官、スィンド州内務省官房長官、レーンジャー部隊長官、スィンド州警察庁長官が首相に法執行機関の成果と第3段階の作戦計画について報告した。会合では首相に次のように報告された。すなわち、常習的な犯罪分子の効果的な裁判のために一層のテロ撲滅法廷の設立とこれへの判事の任命をスィンド州高等裁判所長官に請願しており、その承認を得て直ちにテロ撲滅法廷が設立される予定であると。また、会合では次のように報告された。すなわち、ターゲット集中作戦により9千人以上の容疑者が逮捕され、そのうち3千人が指名手配犯であり、5千人を超える容疑者が起訴されている、と。また、首相は、捜査体制を刷新し、捜査官を優れた教官の助けを借りて新時代の要請に適うように訓練するように指導した。

*訳注:Targeted Operation. 摘発・検挙のために範囲を絞り込んで行なう手入れ。昨今のカラーチーの治安対策で用いられている手法。

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(翻訳者:松岡由希子)
(記事ID:265)