パキスタンへの何10億ドルもの援助の凍結もあり得る:―アメリカ
2013年12月10日付 The daily Jang紙

アメリカ国防長官、首相および参謀総長と会見。無人爆撃機による攻撃の停止を。無人爆撃機は両国関係にとって障害である。:―ナワーズ・シャリーフ首相

ハイバル・パフトゥーンハー州におけるNATO軍への物資補給停止。

パキスタン指導部は即時の実行を約束した。:―アメリカ高官
幾つもの難題に直面している。アメリカには解決に向けて支援を頂きたい:―ナワーズ・シャリーフ首相のアメリカ国防長官チャック・ヘーゲルに対する発言

イスラーマーバード、ワシントン(ジャング特派員/ジャング・ニュース):―アメリカ国防総省の高官は次のように語った。「チャック・ヘーゲル国防長官は、パキスタンの指導部とハイバル・パフトゥーンハー州におけるNATO軍への物資補給停止の問題で話し合いを行ない、その席でチャック・ヘーゲル氏はNATO軍への物資補給に対する抗議デモの解決を求めた。」アメリカ国防総省の高官は海外の通信社との会話の中で更に「チャック・ヘーゲル氏はパキスタンの首脳に対し『NATO軍への物資補給を停止すれば、パキスタンへの何10億ドルもの援助の凍結もあり得る』と発言した。」とも語った。更に同高官曰く、「パキスタン指導部は即時の実行を約束した。」と。さて、チャック・ヘーゲル・アメリカ国防長官は昨日ナワーズ・シャリーフ首相および参謀総長、ラーヒール・シャリーフ将軍と個別に会見を行った。首相との間で行われた会見の席で、ナワーズ・シャリーフ首相はこう発言した。「無人爆撃機による攻撃を停止して頂きたい。両国の関係にとって障害である。パキスタンはアメリカと末長い関係を築いていきたい。パキスタンは幾つもの難題に直面している。アメリカにはその難題の解決に向けて支援を頂きたい。」ナワーズ・シャリーフ氏は無人爆撃機攻撃に懸念を表明しつつ、「無人爆撃機による攻撃はテロに対する戦いにおいてマイナス要因になっている。」と述べた。両首脳の間で行われた会見ではアフガニスタンの現状に対しても意見交換が行われた。この際、チャック・ヘーゲル国防長官は「パキスタンとアフガニスタン両国の間には幾つもの共通の利害がある。」と述べた。その後、アメリカ国防長官は、パキスタン軍の総帥、ラーヒール・シャリーフ将軍とパキスタン軍総司令部において会見を行なった。会見では、パキスタン・アフガニスタン国境問題、アフガニスタンの和平プロセス、NATO軍への物資補給、およびターリバーンとの交渉について話し合いが行われた。パキスタンの指導層との会見を終えてチャック・ヘーゲル国防長官はサウジアラビアとカタールに向けて出発した。軍統合広報局(ISPR)によれば、アメリカ国防長官とラーヒール・シャリーフ将軍の会見は非常にリラックスしたムードの中で行われ、両国の国防分野での協力について話し合いが行われた。軍関係筋によれば、ラーヒール・シャリーフ将軍との会見では、アメリカ国防長官はテロとの戦いにおけるパキスタン軍の払った多大な犠牲を認め、テロリストに対するパキスタン軍の成功の数々について伝えたという。

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(翻訳者:遠山いずみ)
(記事ID:268)