バングラデシュ人に関するモディ氏のコメントに批判
2014年05月19日付 Prothom Alo紙

(5月13日付)
BJP(インド人民党)の指導者で首相候補であるナレンドラ・モディ氏の、バングラデシュからの不法越境者に関する発言に対し、インドの著名な知識人らが非難の声をあげている。知識人たちの発表した共同声明はモディ氏を激しく批判し、国民に次のように呼びかけている。「特定の宗教的少数者に対する、モディ氏の敵対的な振る舞いは非人道的である。宗派対立をあおることで権力を得ようとするような人物を、国民は拒否ししなければならない」。声明を発表した知識人らの中には、経済学者オショク・ミットロ、歴史学者ロミラ・ターパル、D.N.ジャー、イルハン・ハビブ、教育者オミオ・クマル・バグチ、映画関係者ではギリーシュ・カルナード、演劇界からはM.K.ラエナ、ジャーナリストのオントラ・デーブなどが含まれている。
最近、西ベンガル州のアサンソール、クリシュノ・ノゴル、バラシャトそして、コルカタなどでおこなった選挙集会で、モディ氏は、「インドから、バングラデシュ不法移民は全て送り返す。しかし、バングラデシュを離れることを余儀なくされた難民はインドに滞在できる」と語り、さらに「バングラデシュからの難民は我々の家族だ」と述べた。
モディ氏のこの発言の後、国中で抗議の嵐が起こっている。さまざまな政治、また社会団体は、世俗国家インドにおいてモディ氏が宗派間対立を拡大しようとしていることは決して認められることではない、と述べている。

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(翻訳者:小俣美香子)
(記事ID:279)