スィンド州で低年齢婚を非合法と定める
2014年04月29日付 The daily Jang紙

州議会において法案可決、懲役3年の刑

18歳未満の少女と結婚をした花婿、結婚を手配及びこれに加担した者、その父母、後見人は処罰の対象となる。「スィンド州児童婚禁止法案2014」と称されよう。

同法違反は「保釈の許されない」重罪である。同法案はルービーナ・カーイムハーニー社会福祉・女性の地位向上担当相が提出。草案はスィンド州議会特別委員会が立案。

カラーチー(スタッフレポーター):―スィンド州議会は月曜日に低年齢婚禁止法を満場一致で可決した。これに基づき18歳未満の結婚は禁止されるところとなった。違反した者は2年以上3年以下の懲役刑に科される。これは「スィンド州児童婚禁止法案2014」と称されよう。これに基づき男女共結婚最低年齢は18歳となる。ルービーナ・カーイムハーニー社会福祉・女性の地位向上担当相が同法案を提出した。同法案の草案はスィンド州議会の特別委員会が立案した。特別委員会は会合を重ねて公法案と私法案の両者の検討を行なった。私法案はパキスタン人民党の女性議員シャルミーラー・ファールーキーが提出したものである。特別委員会は両法案の検討の後に同法案の草案を作成した。これに基づき、18歳未満の少女と結婚した花婿、低年齢婚の手配及びこれに加担した者、低年齢婚を執り行った父母や後見人は2年以上3年以下の懲役刑に科される。同法の違反は「保釈の許されない」重罪である。18歳未満の結婚に対して誰であれ第一等司法マジストレートの法廷へ訴えを起こすことができる。法廷は訴えに基づき手続きを行なう。この法案の可決により「1929年の児童婚禁止法」は廃止された。シャルミーラー・ファールーキー社会福祉・女性の地位向上担当相はこう述べた。「本日極めて重要な法案が議会を通過しました。議会の全政党、市民社会、そして女性団体の皆様に感謝申し上げます。」パキスタン人民党の 議員ミール・ナーディル・マグスィーはこう述べた。「法案の可決により一度に問題は解決しない。低年齢婚の80%は届け出さえされていないのである。この法案はメディアに宣伝し、『法に違反した場合には罰せられる』と人々に伝えるべきである。」シャルジール・イナーム・メーマン情報・地方自治担当相はこう述べた。「今後3か月間スィンド州政府は全広報で同法に関する話題を掲載する予定である。」MQM(統一民族運動)の 院内リーダー、サイヤド・サルダール・アフマドはこう述べた。「我々には少女たちを虐待の魔の手から救う義務がある。この法案の実施は必要不可欠である。」議会では、パキスタン正義運動の院内リーダー、サマル・アリー・ハーン、パキスタン・ムスリム連盟ナワーズ派の院内リーダー、イルファヌッラー・ハーン・マルワト、ニサール・アフマド・コーロー上級相、議会問題担当相スィカンダル・メーンダロー博士らも法案に好意的な意見を表明した。シャルミーラー・ファールーキー、スィーマー・ズィヤー、ヌスラト・サヘル・アッバースィー、ハージャ・イズハールルハサン他もまた法案の可決を重要な措置であると断じた。

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(翻訳者:西田千花子)
(記事ID:282)