スィンドとバローチスターンでサイクローンの猛威、船舶150隻と漁師2000名が行方不明~200ヶ村が浸水~
2014年06月14日付 The daily Jang紙

スィンド州政府は防災対策にはお手上げ、住民は自力で救助活動に奔走

バディーン、タッター(新聞記者):―アラビア海におけるサイクローンによってスィンド州とバローチスターン州沿岸部で高潮が猛威を振るい、船舶150隻、漁師2,000名以上が行方不明になった。200ヶ村を超える村々が浸水し、飲食料含め飲料水が不足している。住民は既に安全な場所への避難を開始しているが、サイクローン「ノーナーク」のまさかの危険性を憂慮しスィンド州政府はこれまで一切の安全対策にも乗り出せず、また被災部落の住民たちを安全な場所へも誘導にも手を出せていない。住民たちは自力で救助活動に勤しんでいる。高波はガッダーニーの船舶解体施設をも直撃した。バディーンからの記者の報告によると、バディーンを含めスィンド州南部の沿岸部では状況は危険の度を加える一方、海抜0メートル地帯に位置する家々は軒並家の中にまで海水が入り込んだとなったという。タッター及びガーローから記者の報告では、サイクローンの2日目に、タッター県の沿岸部では高波が原因で、200ヶ村以上が浸水したという。ジョーホー付近の堤防には幅50フィートに亘り亀裂が走り、ガーロー、ジョウハル・ムルーク・シャー、イーサー・バローチ、ハージー・ミール・ジャット含め12を超える地点で堤防に亀裂が入った。また、ガーロー付近の45ヶ村が浸水し、カーローチャーン市のほか40ヶ村以上の村々も浸水した。ゴーラーバーリー郡の60ヶ村以上の村々も浸水している。堤防に入った亀裂によりこれら3つの郡の何百という農地で収穫前の作物が全滅となった一方、海水により肥沃な農地も被害が及んでいる。同様にガーローに近いムハンマド・アリ・ショーラーニーの村々は完全に冠水してしまった。一方、被災地では食料や飲料水が不足している。

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(翻訳者:岡本友)
(記事ID:309)