聖ラマザーン月開始 消費物資の値段が何倍にも高騰
2014年06月30日付 The daily Jang紙

日曜市に買い物客が殺到、飲食料品の人為的な品薄(売り渋り)のため業者は濡れ手に粟

聖ラマザーン月の到来と同時に市場には買い物客の波が一段と押し寄せ、日曜日、地元の商店街に加えて日曜市にも買い物客が殺到し、数々の飲食料品の値段が何倍にも跳ね上がった。業者の言うことには、商品の需要過多、供給過少のメカニズムに基づいて物価は上昇しているが、聖ラマザーン月4~5日目までに物価は安定するであろう、ということである。更に彼らの弁では、伝統的にラマザーン月の月初めには飲食料品の価格は人為的な品薄と供給過少のため上昇するが、数日のうちに下がるものであり、聖ラマザーン月は昨年と同様今年も暑い季節と重なるため、市場には果物の新種がお目見えするであろう、ということである。中央青果卸売市場の業者、ハージー・シャージャハーン氏によれば、マンゴーは既に十分な量市場に出回っているということである。更に同氏曰く、「バナナはウィルス問題と生産量の落ち込みから今年は市場で品薄状態が起こりましたが、南アフリカからのバナナの輸入が始まったため、市場でも価各は安定しました。それでもなおバナナの価格の値上がりがあるのは需要の増加によるものです。」と。更に曰く、「聖ラマザーン月の間に市場ではマンゴーに加えて、桃、杏、メロン、サルマー()、ガルマーも出回ります。」と。彼の弁では、果物の購入に際し消費者には選択肢が得られるとのことである。しかし、暴利の貪りに対し小売業レベルで地方当局は消費者救済のため始終目を光らせて欲しいとのこと。青果物小売業者のヌール・ムハンマド氏はこう述べる。「インドからのジャガイモの輸入で市場ではジャガイモの価格は安定しましたが、もしインドからのジャガイモの輸入がなければ、今頃市場では1kg100ルピー以上の値段で出回っていたでしょう」と。彼によると、ジャガイモの卸売価格は1kgあたり45ルピーまで、ただ小売価格はそれより高目であるとのことである。エンプレス・マーケットの業者によると、トマトの価格の高騰が聖ラマザーン月に起こる可能性があったが、トマトの市場価格も安定しているという。しかし、消費者の声は、どの市場でも果物や野菜の値段は驚くほど高いというものであり、どの果物も50ルピー以下では手に入らず、マンゴーは旬であるにもかかわらず業者が値段を釣り上げているのだという。ただ、これに対する業者の言い分はこうである。国中に物価高騰の波が押し寄せてきており、ルピーの価値は下がり、そのため野菜や果物の価格上昇という影響出るはずであろう。そして昨年と比べて今年は価格が安定している、と。話は変わり、聖ラマザーン月期間中に行われる喜捨の配給が既に始まっている。福祉団体の手で無償の配給が行われており、廉価の配給実施のために、ドーラージー・コロニー・バーザールで特別に仮設の屋台が設けられている。

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(翻訳者:古井戸彩香)
(記事ID:330)