バイバー・アプリ、一時停止
2015年01月31日付 Prothom Alo紙

1月19日付)インターネットを使って通話やショートメッセージのやり取りができる人気のアプリ、バイバーとタンゴが昨日(18日)からバングラデシュ国内で使えなくなった。ただし一部のユーザーによれば、夜の12時以降になって多少状況が変わり、バイバーでメッセージの送受信はできるものの、通話は受信できない状態だという。
携帯電話各社によれば、バングラデシュ電気通信規制委員会(BTRC)からの指示により、当面この2つのサービスは停止されている。政府のこの決定に対し、ユーザーたちからは怒りの声が上がっている。
この件についてBTRCの担当官に問い合わせたが、公式にはコメントできないという返答だった。しかし携帯電話各社やBTRCの職員たちへの取材から、BTRCの理事レベルのある高官が土曜日夜、携帯電話および国際ゲートウェイのライセンスを所有している各社に対し、この件に関する指示を出したことが明らかになった。はじめは日曜日朝5時から夕方6時までバイバーとタンゴを停止するようにとのことだったが、後になって日曜日の夜11時59分までと指導が改められた。
公安関係者によれば普通の携帯電話で通話をした場合居場所が特定されてしまう恐れがあることから、最近野党指導者や党員たちは必要事項についての連絡はバイバーを使って済ませるようになっているという。このような状況下で治安部隊からBTRCに対し協力要請があり、その後内務省の命令により、BTRCから携帯電話および国際ゲートウェイ加盟各社に対し前記の指導が行なわれた。
何の前触れも通達もなしに2つのサービスが停止されたことに多くのユーザーは怒りを表わしている。ネットやフェイスブックなどSNSなどでこの措置に対する批判が行なわれている。
携帯電話会社のひとつグラミンフォンは声明の中で、土曜日深夜12時31分にグラミンフォンおよび他の携帯電話会社に対し、BTRCより書面と口頭でバイバーとタンゴを停止するよう指示があったことを明らかにした。この措置によりユーザーに不便がかかっていることでグラミンフォンは遺憾の意を表わした。別の携帯電話会社ロビの広報担当のモヒウッディン・バボル氏はプロトム・アロ紙に、ロビ社は政府からの指示によりバイバーとタンゴのサービスを停止したと語った。
ネットの情報によれば現在全世界で2億8千万人がバイバーに登録しており、うち月平均1億人が実際に利用しているという。無料で通話ができることからこのサービスは世界中で人気を集めている。バイバーを使って通話やチャット以外にもオーディオ、ビデオのやりとりや場所をシェアすることもできる。バイバーは3G,4GそれにWi-Fiで利用ができるようになっている。

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(翻訳者:伊藤巧作)
(記事ID:376)