抗議行動開始から48日:交通量回復傾向も乗客戻らず
2015年02月26日付 Prothom Alo紙
(2月23日付)BNP主導のもと、野党20党による道路封鎖が始まった当初、首都ダカから北部地方に向かう道路の交通量は通常に比べ85~90パーセント減少した。しかし道路封鎖やホルタル(ゼネスト)の開始から48日たった今、同じルートの交通量は普段の75パーセントまで回復してきている。
ダカと北部のラジシャヒやロングプル管区の間を行き来する車両や鉄道はすべて、ジョムナ河にかかるボンゴボンドゥ橋を渡ることになる。これ以外にもクルナ管区のクシュティア、ジナイドホ、メヘルプル、チュアダンガに向かう一部の交通機関もこのルートを利用する。ボンゴボンドゥ橋を通行する際には課金されるため、日毎の交通量がわかる仕組みだ。現在このルートでは、利用者が交通手段の確保に困ることはない。むしろ運輸業者が顧客確保に苦慮している。野党の抗議活動に巻き込まれるかも知れないというおそれから、一般の人たちはよほどの必要性がないかぎり、遠出を控えるようになっている。その結果、各交通機関が定員以下の数の乗客で運行する光景がよく見られるようになった。
ボンゴボンドゥ橋のある管理担当官を通じて、道路封鎖などが始まった前と後で、橋を利用した車両の台数を知ることができた。それによれば1日平均で1万2000台が橋を通行している。昨年12月22日の通行量は1万2842台だった。12月中ではこれが最大の数字だった。その後1月3日までほぼ同じ台数が記録されている。同月4日と5日、BNPの抗議行動計画に対抗して政府が首都をほぼ孤立化させる策を取ったことから、通行量は1万台以下となった。野党連合が道路封鎖を開始した1月6日と翌7日は通行台数は300台から千台以下へと激減した。イスラム教の宗教行事として世界的に知られるビッショ・イズテマが開催されたことで、8日以降は再び増加に転じたものの、1月中は通常に比べ40%ほどの減少が見られ、1日あたりの利用数は7,800台から8,000台にとどまった。2月に入ると通行量は急増し、先週(2月15日~22日)は1日平均9237台がボンゴボンドゥ橋を利用した。現在夜間の通行が禁止されているため、通行量は通常に比べ25%ほど減になっていると橋の管理者は見ている。一方警察の幹線道路担当官は、通常の時期と比較してトラックの通行台数が10%ほど減少していると話している。現在の状況の下、業者たちはよほどの必要がない限り出荷を控えるようになっている。ゴライ・ハイウェー警察のモハンモド・フマユン・コビル担当官は、プロトム・アロ紙の問い合わせに対し、車両の通行状況はほぼ平常に戻っており、自家用車の数は普段より少ないものの他の車両は通常とあまり変わらず、以前のように渋滞が発生していると答えた。
記者はダカのモハカリ・バスセンターからタンガイル行きのニララ交通のバスに乗車してみた。バスの出発時刻は午前9時40分となっていたが、乗客が集まらなかったため40分遅れで出発した。それでも定員40人のバスの乗客は19人だった。ダカからモエモンシンホ、ジャマルプル、ネトロコナ、キショルゴンジョなどに向かうバスも同じような状況だった。
ボンゴボンドゥ橋の近くで見ていると、通行する多くのバスが北部地方に向かう車両だった。ハニフ、シャモリ、カレク、ケヤ、デーシュトラベルズなど各社のバスが走っていたが、昨日見た様子では、どのバスも後部の4~5列は空席のままだった。このルートではデラックスバスも運行している。
あるバス会社の社員、ショフィウル・アロムによれば、タンガイルからの各バスはすべて動いているものの乗客は少なかったが、ホルタルのなかった金曜日はこの2カ月で最高の混雑が見られたとのことだった。
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(翻訳者:加藤梢)
(記事ID:386)