飛び地交換は7月31日深夜に実行
2015年06月15日付 Prothom Alo紙

(6月8日付)バングラデシュとインドに存在する162の飛び地の交換は7月31日深夜実行される。飛び地の住民たちが他国への移動を希望する場合は、11月30日までに決断することが求められる。
これらはバングラデシュとインドの間で1974年に署名された陸上の国境画定協定および2011年の国境協定に関する議定書実行のための工程を示した書簡(批准書)で謳われていることだ。

土曜日(6月6日)、シェーク・ハシナ・バングラデシュ首相、ナレンドラ・モディ・インド首相およびモモタ・ボンドパッダエ・西ベンガル州首相臨席のもと、バングラデシュのモハンモド・ショヒドゥル・ホク外務次官とインドのS.ジャエシャンカル外務次官がこの書簡を取り交わした。書簡には非合法的に占拠された土地の交換および国境線画定の作業は2016年の6月30日までに終了することが述べられている。

同書簡では、飛び地交換に関し、バングラデシュ国内に存在するインドの111の飛び地とインドにあるバングラデシュの51の飛び地交換に先立ち、両国政府代表が合同で飛び地の視察を行なうとされている。この視察時に政府代表たちは飛び地の住民に対し、住民たちの国籍と国民としての権利について説明を行なう。そのとき両国政府の官僚たちが、飛び地交換の前に、従前の国籍を保持したいかどうか、住民の意志確認をすることになっている。飛び地の住民数把握のため合同で実施した調査に基づき、両国は2011年7月に住民の一覧表を交わしており、今回はその一覧表に記載された人および2011年7月以降に生まれた子どもが、今後住む土地を選ぶ権利を得る。

2011年の住民調査によれば、バングラデシュ国内に存在する111の飛び地には37,383人が住んでおり、飛び地全体の面積は17,160.63エーカーとなっている。またインド領内のバングラデシュの飛び地は7,110.02エーカーで、そこに14,090人が暮らしている。
従来の国籍を維持したいとする飛び地の住民について、その移動および飛び地の住民としての移動の便宜をはかるため、政府代表たちが個々人の写真や入国パスなどの必要書類と情報を収集することになる。
両国政府は、飛び地の住民たちが、規定に基づいて支障なくそれぞれの手回り品や自力で運搬可能な資産を持ち運ぶことができるよう保障する。また住民たちが飛び地からバングラデシュまたはインド本土に移住を希望する場合には、両国政府の協力により、11月30日までにそのための措置が行なわれることが定められている。バングラデシュとインドの国境にあるホルディバリ、ブルマリおよびバングラバンダを経由地として住民の移動が行なわれることになっている。

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(翻訳者:牧野未来)
(記事ID:425)