インド領内コチビハルの飛び地でも喜びの声
2015年06月20日付 Prothom Alo紙

(6月7日付)インドの西ベンガル州コチビハル県にあるポアトゥルクティ飛び地(バングラデシュ領)では、住民たちが朝からずっと固唾を飲んでその時を待ちかまえていた。インドのナレンドラ・モディ首相とバングラデシュのシェーク・ハシナ首相との間で、飛び地の交換に関する批准書が交わされる、その瞬間をだ。そしてその朗報が伝わると同時に、飛び地中に祝いの花火の音がこだました。女性たちの間では、色粉をかけあう祭りが始まった。人々は祝いの菓子を配りあった。夕暮れ以降になると、各家は光で彩られた。
飛び地の住民たちに今の気持ちについて聞くため、昨日(土曜日)ディンハタ郡のポアトゥルクティに電話してみた。住民のひとり、アブドゥル・ホセン・カジはこみ上げる喜びを隠せない様子だった。「68年間で初めて、独立を味わうことができた。この喜びは言葉では表わすことはできない。わしらは今や自由だ。ちゃんとした国民になれた」。バングラデシュに帰るかどうかを聞いてみた。「ここでインド人として暮らしたい」という答えが返ってきた。飛び地では大勢の人が力を合わせ、インド国旗を掲げた。ポアトゥルクティやバカリの住民たちはバンドの音楽に合わせて躍り、自由を勝ち取った喜びのパレードを行なったということだった。
現地の人たちに電話で訊いたところ、コチビハルにあるバングラデシュ領の飛び地で、どこでも昨日、喜びに溢れた催しが繰り広げられた。インド領内にあるバングラデシュの飛び地に暮らす人々は2万4千人にのぼる。ポアトゥルクティに住む青年、モハンモド・ブル・ホセンさんは、昨日午後、皆に祝いの菓子を配った。同じくポアトゥルクティのサッダム・ミヤさんは、コルカタにあるロビンドロ・バロティ大学の学生だ。「今日は飛び地の住民たちが自由を獲得した日です。もう誰にも頼らなくていいんです。ボクたちは解き放たれたんです、自由になったんです!」サッダムさんは興奮した面持ちでそう語った。

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(翻訳者:林香理)
(記事ID:428)