シンプルなデザインのメヘディ
2015年07月10日付 Prothom Alo紙
バングラデシュの農村の花嫁や少女、若い女性はメヘディの葉を自宅や他の家の中庭から集めてくる。そのメヘディを夕方に砥石や板で潰し、夜に輪になって手に塗るのだ。5本の指の先と手のひらの真ん中がメヘディの赤で美しく染まる。しかし、どこもかしこも近代的になってきている。今やチューブのメヘディで手に色付けするようになっている。それだけでなく、今はチューブで様々な色のメヘディが手に入る。例えば濃い赤や黒味を帯びた赤、黒のグラデーションなどが使用されている。
現在、手いっぱいにメヘディを施したければ、さらにデザインも必要になる。好みのモチーフをイメージしておいて両手に飾り付ける。また細かいメヘディも以前のようには流行っておらず、今はそれに代わってグラデーションをつけることが増えている。孔雀と葉と花の3種類のモチーフがよく使われる。
しかし、フィガリナビューティーフィットネスセンターの美容アドバイザーのアビダ・アリはこの3つのモチーフを一緒に使わないように、とアドバイスをする。「今は両手に少し隙間のある軽いデザインのメヘディをするのが人気です。さらに黒いメヘディの需要も若い女性の間では高まっています」と彼女は話す。
メヘディをより赤い色にすることもできる。メヘディで絵を描いたあと、砂糖とレモン汁を使う。この場合、砂糖とレモン汁を一緒に混ぜて手の上に置き、乾かすのだ。色がすぐに落ちないように、石鹸と水を少なめに使うのが良いとアビダ・アリはアドバイスをしてくれた。
しかし、メヘディのチューブを使うときはじゅうぶん注意しなければならない。市販されているメヘディには色々な種類の化学物質が混入しており、その影響で手にアレルギーがでることがある。ラクトキャラマインの入ったブランドのローションを使い、その上にメヘディを付けることで、それを防ぐことができる。また、子供達の手にメヘディを付ける前にはより注意を払わなければならない。手に少しメヘディをつけてみて、何の問題もなければ残りを使うのだ。
メヘディと一緒にどんなマニキュアを使うかも重要だ。濃い赤色のメヘディには白いマニキュアがとてもよく合う。フレンチマニキュアをすることもできる。様々なデザインのネイルアートをすることを好む人も多いが、それらがメヘディの美しさを損なうことはないようにしなければならない。
美術大学の学生のビティ・アフリンはメヘディのこととなると心ひかれずにはいられない 。彼女は子供達の手に少し簡素なデザインをし、大人の手に細かいデザインを両手いっぱいに施す。また、手の片側から指までだけのデザインを描いたりすることもある。月夜になると、彼女の周りに近所の人や友人が集まって来る。そこにはもちろん親族の子どもたちもいる。
アフリンによると、店でチューブのメヘディは30〜200タカの間で買え、有名ブランド のメヘディと並んでアルマスのチューブメヘディが人気だ。アルマスのチューブメヘディの値段は50タカほど。
美容院でメヘディをしようとすると値段は様々だ。子供達のメヘディの値段は500〜1000タカになる。両手に凝ったデザインをすると2,000〜4,000タカだ。これ以外にチェーンのような簡素なデザインを片手にすることもできる。これは片手で100〜150タカだ。手のひらと甲の両面にすると500〜800タカ、肘から手の指まで(両端)で1,000〜1,600タカになる。
原文をPDFファイルで見る
(翻訳者:加藤梢)
(記事ID:433)