ザキーウッラフマーン・ラクヴィーがアディヤーラ刑務所から釈放。インドは非難を表明
2015年04月11日付 The daily Jang紙
大勢が秘密の場所へ連れ去った。ムンバイ襲撃事件の首謀者の釈放は極めて落胆させられる──ラージナート・シング、アメリカおよびフランスも遺憾の意を表明
ラーワルピンディー/ニューデリー(通信社):―ムンバイ同時多発テロの主犯格と目されるザキーウッラフマーン・ラクヴィーはラホールの高等裁判所の命令によりアディヤーラ刑務所から釈放されるところとなった。ザキーウッラフマーン・ラクヴィーは釈放の後、彼の仲間たちが秘密の場所へ連れ去った。一方、インドやフランス、アメリカはラクヴィーの釈放について激しい非難を表明した。インドのラージナート・シング内務相はムンバイ襲撃事件の首謀者の釈放は極めて落胆させる、不幸な出来事であると述べた。詳細によれば、昨日ラホール高等裁判所がザキーウッラフマーン・ラクヴィーの身柄拘束の命令を差し止め、彼の身柄拘束をと断定し、ザキーウッラフマーンを釈放するように命じた。裁判所の命令を受けて、昨夜ザキーウッラフマーン・ラクヴィーはアディヤーラ刑務所から釈放された。釈放にあたっては極めて厳重な警戒体制が敷かれた。その際ザキーウッラフマーン・ラクヴィーの仲間たちも大勢彼の釈放のニュースを聞きつけ出迎えに駆けつけ、彼らはザキーウッラフマーン・ラクヴィーを刑務所から釈放の後秘密の場所へ連れ去った。一方、インドのラージナート・シング内務相は以下のように述べた。インドはパキスタンとは対話と良好な関係を望んでいるが、ムンバイ同時多発テロの首謀者の釈放は極めて落胆させるもので、不幸な出来事である、と。AFPとの会話の中でインドの内務省の職員は匿名を条件に次のように述べた。ザキーウッラフマーン・ラクヴィーの釈放でムンバイ同時多発テロで命を落した被害者は蔑(ないがしろ)にされました。また、フランスもザキーウッラフマーン・ラクヴィーの釈放は不幸な出来事と断定しつつ次のように述べた。こうした事態の進展は単にインドのみならず全世界にとっての脅威の元凶となります。このフランスによる非難が飛び出したのはクロード・バルトローヌ・フランス国民議会議長がパリで国会議員使節団率いるインドのナレンドラ・モーディー首相と会見していた席上であった。ところで、アメリカ国務省はザキーウッラフマーン・ラクヴィーの釈放について深い懸念を表明した。ジェフ・ラトケ米国務省報道官は、アメリカ政府指導部は目下今後の対応策を検討している最中であると述べた。
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(翻訳者:趙天辰)
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