腐敗に対するパーキスターンの実績はインドや中国よりも良好──トランスペアレンシー・インターナショナル
2016年01月27日付 The daily Jang紙

近隣諸国は従来の指数に変化がなかったか、2015年には少々得点を下げた。2014年の順位ではパーキスターンは50位であった。2015年にはランク上昇53位となった。ベルリンにて報告を発表。
腐敗認識指数は30となった。汚職に対し不寛容の政策を採用し、勧告を実行すればパーキスターンはより良い実績を示すことが可能であった──スヘイル・ムザッファル・トランスペアレンシー・インターナショナル・パーキスターン議長

イスラーマーバード(アンサール・アッバースィー):トランスペアレンシー・インターナショナルは水曜日ベルリンにて自らの2015年度年次報告書の発表の中で、パーキスターンでは腐敗は減少傾向にあると述べている。またこうも述べている。2014年にはパーキスターンは腐敗度の順番で50位であったが、2015年には53位となった、と。報告からはパーキスターンが、腐敗の防止に向けて中国、インド、イーラーン、アフガーニスターン、バングラデーシュ、スリランカ、ネパールを含む近隣諸国と比較してもより良好な実績を示したことも一目瞭然である。勿論、これら諸国がパーキスターンよりも腐敗が深刻であるということではなく、これら諸国には順位に変更がなかったか、得点を少々下げる結果となったということである。たとえトランスペアレンシー・インターナショナル・ベルリンの報告に加えられた誤植のせいで2015年にパーキスターンの順位が9ヶ国に比較して良好であるように見えるとしても、事実としてパーキスターンの順位が2014年度に較べて3ランク上昇していることは紛れもなく、すなわち、2014年の50位から2015年には53位となっている。トランスペアレンシー・インターナショナル・パーキスターンが出したプレス・リリースによると、スヘイル・ムザッファル議長の弁はこうである。すなわち、今年度再びパーキスターンの腐敗認識指数は1得点増の30になり、パーキスターンの順位は3ランク上昇していると、パーキスターンは腐敗認識指数では健闘しているが、それにもかかわらず、スヘイル・ムザッファル氏が信ずるところ、パーキスターンは今回以上に良好な実績を示すことができたはずであるといい、そのためには腐敗に対し不寛容の政策を採用することが必要であったであろうという。彼は政府がトランスペアレンシー・インターナショナル・パーキスターンの提案を実行することを期待するといい、そうすれば腐敗は更に減少し、今後数年間腐敗認識指数は更に改善するであろうという。更に彼によれば、パーキスターンは南アジア地域諸国連合(=SAARC)に含まれる5ヶ国の中で腐敗認識指数を改善した唯一の国であり、残りの各国は前年どの指数のままであったか、2014年との比較上得点を下げているからであるという。総合的に見てみると、2015年度の指数という点では168ヶ国中3分の2の国々がパーキスターンも含め0から始まり上昇する尺度の上で50以下の獲得指数に留まっている。指数が0に近い国々が腐敗の度合いが強く、反対に100に近い国は透明性が高く、より腐敗の度合いが低いと見做されている。トランスペアレンシー・インターナショナルのプレス・リリースによれば、ブラジルが指数低下の度合いが多く(5ポイント減)、順位も7ランク下げて76位になった。ペトロブラスに纏わるスキャンダルのためブラジルの民衆は街頭に出、裁判所の介入が始まることによりブラジルでは腐敗が防止される。指数では168ヶ国における公共部門における腐敗に限定される。デンマークは再度筆頭に位置した一方、最悪の実績は北朝鮮とソマリヤが示し、両国の指数は8であった。過去4年間でリビア、オーストラリア、ブラジル、スペインとトルコに著しい順位の低下が見られた。改善に向かっているのがギリシア、セネガル、イギリスである。腐敗認識指数とは公共部門における腐敗という点で専門家による見解を基にした統計的数値のことであり、自由主義国家においては国民にこれらの指数を介して政権担当者たちの責任追及を行なう上で助け舟となる一方、悪い指数というものは贈収賄や汚職に対する罰則の少なさや国民の要望に適って働くことのない国家機関を浮き彫りにする。以下では1996年よりのパーキスターンの実績の推移が示されるが、この年にこそトランスペアレンシー・インターナショナルが腐敗認識指数に向けてパーキスターンの実績の調査を開始したのであった。

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(翻訳者:露口哲也)
(記事ID:481)