ベンガル暦新年は仮面着用、ブブゼラ禁止
2016年04月04日付 Prothom Alo紙

バングラデシュ国内の公共の場所で、ポエラボイシャク(ボイシャク月1日、ベンガル暦正月)の催しを午後5時までに終了するよう指示が出された。
アサドゥジャマン・カーン・カマル内務大臣は、同時にブブゼラという名前で知られる、大きな音を出すラッパを鳴らすことも禁止とし、さらに仮面で顔を隠すことも規制されることを発表した。
通常、ポエラボイシャクの朝には、ダッカ大学の芸術学部から出発する祝賀パレードに、多くの人が色とりどりの仮面をかぶって、または仮面を手に持って参加する。
西暦の4月14日に行なわれるベンガル暦1423年を迎える祭りが滞りなく行なわれることを目指し、中央合同庁舎で先日日曜日開かれた治安維持部隊の最高幹部たちとの会合ののち、内務大臣はこれらのガイドラインについて報道陣に明らかにした。
この方策をダッカ大学芸術学部は歓迎した。同学部のニサル・ホセン学部長は、プロトムアロに「芸術学部で私たちが仮面を作るのは顔を隠すためではない、仮面は手に持ったり、見せたり、そして頭に乗せたりする」と語った。学部長はさらに、「安全は確保したい一方で、顔も隠しておく。そんなことは無理だ。それに、ブブゼラは健康にもよくない」と付け加えた。
しかし(先進的芸術家の集まりである)ウディチ芸術集団のプロビル・ショルダル事務局長はプロトムアロに、「政府は安全を担保できていない。その一方で、テロリストたちに譲歩している」と語り、政府の方針を批判した。仮面で顔を隠すことの規制に強い憤りを表して、ショルダル事務局長は、「ブブゼラを禁止するのはよいが、伝統的な仮面を禁止してしまえというのは、私たちは認めない。私たちは反対である。」と述べた。
会合のあとで内務大臣は、報道陣に「みなが滞りなくボイシャキの祭りができるように、そうした措置が取られることになる。そのために必要なことはすべてやる。人々のこの意欲や熱意を妨げることはできない。しかし、私たちは、午後5時までにすべてを終わらせるようお願いをしている。6時までに警察や治安維持部隊がこのすべての『公共の場を片付ける』ことを目指し、必要な行動を取る」と述べた。内務大臣はさらに、「ブブゼラは耳障りな音を出す。このひどい騒音を出すラッパは禁止される。この他、祝賀パレードでは、小さな仮面で顔を隠すということが、今回は規制される。バングラデシュ全国で新年のを祝う祭りが滞りなく行われるよう、治安維持部隊の隊員たちは各県の行政担当者たちにあらゆる種類の協力をする」とも述べている。
アサドゥジャマン・カーン内務大臣はまたマスメディアに対して、政府のこうしたすべての禁止事項を国民たちが守るようにうながしてほしいと呼びかけた。新年には安全確保のために平服の治安維持部隊隊員が配備される。1年前の新年の祭りで起きた女性への暴行事件に言及し、内務大臣はこうした警備措置について語った。
首都ダカでの新年のお祝いは、ロムナ公園のボトムル(ボダイジュの樹下)で行われる音楽教育機関チャヤノトによる朝の催しが中心とされている。そして、このお祭りにつきものの関連行事と言えばダカ大学芸術学部による祝賀パレードだ。ボイシャク月1日の主な公式行事はすべて早い時間帯におこなわれるため、ベンガル人の新年を祝うこの祭りで、以前は夕方には特に規制が行なわれる。
しかし、バングラデシュ民族主義党(BNP)とイスラム原理主義政党ジャマヤテ・イスラミで構成される野党連合が行なった長期にわたる道路封鎖とゼネストで多くの破壊的行動があったことで、昨年は公共の場で新年のすべての行事を午後5時までに終わらせるよう警察から指示が出されていた。だが昨年はこうした安全対策がとられたにもかかわらず、ダカ大学の教員・学生センター(TSC)に隣り合うソラワルディ公園の正面入口での混雑の中、一団の青年たちが若い女性たちに嫌がらせをする事件が起こった。各種組織団体は、この事件に強く反発した。その後防犯カメラの映像から警察は8人の容疑者の画像を公開した。警察はこれまでにこの事件で一人を逮捕したとしている。最近では、先月3月、裁判所は警察の捜査局に対してこの事件の捜査責任を付与するということがあった。

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(翻訳者:大澤友佳)
(記事ID:494)