連邦ムフタスィブ(=行政監察官)は服役中の女性、児童、未成年の受刑者たちに関する詳細を求む
2016年06月07日付 The daily Jang紙

母親と一緒に塀の中に暮らす幼い児童や罰金が支払えず刑務所に拘束された囚人たちの詳細も求む

ラホール、イスラーマーバード(特別記者):―ムハンマド・サルマーン・ファールーキー連邦ムフタスィブ(=行政監察官)は全国の刑務所に服役中の女性、児童、未成年の受刑者たち、また(服役中の)母親と一緒に塀の中で暮らす幼い児童、あるいは罰金の支払い不履行の廉で刑務所に拘束された受刑者たちの詳細を求めた。連邦ムフタスィブの指示に基き上級顧にして在外パーキスターン人苦情担当コミッショナー、ハーフィズ・エヘサーン・アフマド・コーカル氏は4州の矯正監に宛てて次のような書簡を送ったが、その中では6月10日までに各州の全刑務所に収容中の1万ルピー、2万ルピー、あるいは3万、4万、更には5万ルピー以上各々の罰金の支払不履行の廉で拘束された受刑者の詳細を報告するようにと指示された。また、同書簡では、各刑務所に服役中の女性、児童、未成年の受刑者、そして、母親と一緒に塀の中で暮らす幼児の詳細も報告するようにとも指示されている。連邦ムフタスィブは上記の詳細に照らして受刑者の釈放に向けて何らかの対策が講じられるように4州の上級刑務官たちを6月14日に連邦ムフタスィブの事務局に聞き取りのために招いた。ちなみに、連邦ムフタスィブの尽力により、マディーナ・ファウンデーション代表ミヤーン・ムハンマド・ハニーフ氏は次のような申し出を行った。すなわち、彼は全国の刑務所で1万ルピーまでの罰金が支払えず拘束された受刑者の罰金を支払う用意があるというのである。連邦ムフタスィブは篤志家たちの協力による受刑者たちへのイードの贈物の贈呈やできるだけ多くの受刑者たちの釈放の実現をも計画している。
 一方、パーキスターン連邦ムフタスィブのラホール事務局の主催で「正義を間近に」というテーマで啓発セミナーがラホール記者クラブで開催された。その中で、連邦ムフタスィブのサルマーン・ファールーキーの3年間の在職期間での数々の改善処置に関する内容が報告された。セミナーでは、3年間の在職期間内に総数22万7千件の苦情の裁きを行い、一般民衆が裨益したことが明らかにされた。バーシット博士はセミナーの中でこう述べた。すなわち、この数字は1983年から1998年までの15年間、あるいは直近の1998年から2012年までの14年間の総数を超えており、1件の請願たりとも先延ばしになった事例はない、と。S.M.ザファル元連邦法務相はこう話した。すなわち、国家機関に対して物申す者など本来いないはずだが、国家機関に対しても物申す連邦ムフタスィブは、今や十分な社会的威信を備えてきている、と。この席で、バーサット・アリー・ハーン連邦ムフタスィブ顧問は同機関(=連邦ムフタスィブ)の実績について報告した。

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(翻訳者:渡邊すず花)
(記事ID:549)