非合法組織は現在もなお戦闘員を募っている──公文書
2016年05月28日付 The daily Jang紙

反体制派分子がパキスタンにとって脅威となっている。パンジャーブ州CTD(テロ対策局)の高官の警告

ラホール(モニター班、通信各社):-テロとの戦いのために設置された最高機関の1つが国家安全保障に関わる最高機関に次のように報告した。すなわち、非合法組織は現在も戦闘員を募っており、これら組織が国内の治安にとって重大な脅威となっている、と。また、バハーワルプールに隣接する地域、ムリードケー、スィヤールコート、南パンジャーブの諸県が、非合法組織の温床となっている、と。これらの新事実は対テロ無差別取締りや国民行動計画の実行という点で政府の真剣さを改めて問うものとなっている。大規模な非合法組織はマドラサ(神学校)での「ジハード戦士」の勧誘を現在でも行っており、その狙いは被占領カシュミール、あるいはアフガニスタンでの「ジハード」であると伝えられている。この種の反体制分子はパキスタンにとって大きな脅威となっている。以上の見解の表明は、国家安全保障担当のある高官がある機密文書の中で政府に対し警告を発する中で行ったものである。ところが、これらの組織はこれらの活動をかたくなに否定している。詳細によれば、「非合法のジハード組織」と題されたこの文書は111ページから成り、パンジャーブ州CTD(テロ対策局)が作成したものである。その中では32の非合法組織の名前が挙げられており、その内の9つは新たに派生したグループであるという。そして、これらがパキスタン国内におけるテロ発生の温床となっているという。上記の非合法組織の中ではイスラーム国やヒズブッタフリールが際立っており、国内に特殊な一派を形成しつつあるといい、そこでは司令官たちは武闘派の連中を勧誘しているという。「ジオ・ニュース」が入手した文書にはこうある。すなわち、バハーワルプールに隣接する一帯、ムリードケー、スィヤールコート、南部パンジャーブ諸県が非合法組織の温床になっている、と。また、ヒズブッタヘリールは、パキスタンの学歴の高い若者たちに働きかけを行っており、カレッジや大学でソーシャルメディアを使って彼らをアメリカの権益に対する「ジハード」に立ち上がるよう駆り立てている、と。同組織は反体制的活動にも手を染めており、若者たちにパキスタンのアメリカ寄りの政策に対して立ち上がるように求めている、と。ジャイシェ・ムハンマドやラシュカレ・タイイバは今でも武闘派を支援しており、彼らが後にターリバーン運動やアル=カーイダ、イスラーム国の構成員となり、それによって国家機関は甚大な被害を被っている、と。概してこれと似たり寄ったりの情報がジャマートゥッダーワトやアッラフマト・トラスト、フッダームル・イスラーム、ハイルンナース等の組織に関しても届いている、と。
同機密文書からはこうでもある。すなわち、これら組織の支持者たちは体制に対する戦いに立ち働いている、と。ラシュカレ・タイイバやジャイシェ・ムハンマドはパキスタン各地に2200ヶ所もの支部を設立しており、自らのジハードに関するチラシを配っている、と。また、これら組織を離反した者はパキスタン・ターリバーン運動、アル=カーイダ、イスラーム国の門を叩いている、と。統一バローチ軍、ラシュカレ・バローチスターン、バローチスターン解放軍はインドの諜報機関のみならず他の国々の諜報機関からも資金の提供を受けている、と。在カラチ・ハーンカーヘ・アマーディヤ・アシュラフィーヤのモウラーナー・シャー・ハーキムの主導の下活動するアル=アフタル・トラストはアフガニスタンやイラクへの戦闘員の送り込みに手を染めており、彼らはパキスタン国内でも非合法組織の後方支援を行っている。ジハードの思想に心から傾倒しているジャマーアテ・イスラーミーの若干の運動員は上記の戦闘集団に加入した、と。何故なら彼らは同政党が彼らにジハードを許しはしないということを納得したためである、と。ちなみに、ジャマーアテ・イスラーミーの指導者、イブラヒーム教授は、同政党は平和と愛国心に心から信を置いている、と。ジャマートゥッダーワトのヤフヤー・ムジャーヒド氏も自分の組織に関して戦闘的な活動を否定し、氏の組織は福祉事業に関わっているだけであると主張している、と。ムジャーヒド氏の述べるところは「我々は平和的な組織であり、我々はラシュカレ・タイイバとは無縁である。我々の組織は非合法組織に反対しており、我々の運動員がイスラーム国のようなグループに参加したことはない。」である、と。安全保障分析官、アムジャド・ショアイブ元将軍曰く、「国家は反体制派分子とは決別しなければならない。こうすることにより、その独立を脅かす重大な脅威に対処できるようになる。」と。

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(翻訳者:清水悠祐)
(記事ID:580)