二国間の友好が新しい段階へ
2016年12月01日付 Prothom Alo紙


(10月15日付) バングラデシュと中国は両国の友好的な関係を”協力の戦略的パートナーシップ”に発展させることで合意した。昨日金曜日に行われた首脳会談で、シェイク・ハシナ首相と中国の習近平国家主席はこの点で合意した。この結果、両国の関係に新しい局面が加わるであろうとアナリストたちは考えている。会談後の共同宣言では、2017年は友好の年とされた。。
 習国家主席は、2日間にわたるバングラデシュ公式訪問の初日である昨日の午後、首相官邸でシェーク・ハシナ首相との首脳会談にのぞんだ。会談の後、両国は27の協定と覚書に署名した。さらに中国の経済協力による6つのプロジェクトの定礎式が行われた。
 二国間で自由貿易協定を開始するために、両国は合同で調査を実施することに合意した。両国は友好の促進を目指して2017年を”交流と友好”の年と定めた。しかし習主席がこの訪問中バングラデシュにどの程度の経済支援を約束したかは明らかにされなかった。
 公式会談後に行われた記者会見で、シェイク・ハシナ首相は「両国はこれまでの緊密でバランスの取れた協力関係を、協力の戦略的パートナーシップに発展させることで合意した。戦略的パートナーシップを通じて、両国の国民の社会経済的発展を目指すことになった」と語った。
 戦略的パートナーシップの意味についての記者からの問いに、モハンマド・ショヒドゥル・ホク外務事務次官は「社会経済的な投資や協力の分野において、両国の現在の関係はさらに強固で深いものになるだろう」と述べた。このパートナーシップに防衛協力が含まれるかどうかについては、ショヒドゥル・ホク次官は「その点については今のところ話しをしていない。両国の国民の発展に必要なものについて話し合っているところだ」と答えた。
 会談後に行なったスピーチで首相は「我々の目標は、バングラデシュを2021年までに知識に基づいた中所得の国とし、さらに最終的には2040年までに先進国に変えることだ。今回の会談では互恵的な地域および国際問題に関し、中国国家主席と実りある議論ができた」と述べた。
 首相はまた「一つの中国」の考え方に改めて支持を表明し、貿易と投資、インフラ、産業、電気とエネルギー、情報とIT技術そして農業分野においての協力に合意したことを明らかにした。締結された協定と覚書に関して首相は、「貿易と投資、海洋経済、BCIM-EC(バングラデシュ・中国・インド・ミャンマー経済回廊)道路と橋梁、鉄道、エネルギー、海洋、情報とIT技術、工業生産、人材育成と能力向上発展に関連するものだ」と明らかにした。
 一方習主席は会談の後で、中国とバングラデシュの関係は今新たな歴史の転換点にさしかかっており、可能性に満ちた未来に向かって進んでいると語った。主席はさらに、両国の協力関係は双方の国民のために一層の成果をもたらすとともに、この地域の平和、安定と発達に役割を果たすと述べた。
 習主席はシェーク・ハシナ首相と同じく、両国の関係を協力の緊密に結びついたパートナーシップから協力の戦略的パートナーシップに発展させる意欲を表明した。「互いへの信頼と支持の観点から、中国はバングラデシュの友人およびパートナーとして行動する用意がある」と習近平氏は会見で述べた。
 中習主席はまた、両国は関係をさらに高度なものとするために、より高いレベルでの交流と戦略的な交流を行なうことで合意したとし、「我々は共に一帯一路の実現をめざすことを了承した」と語った。(後略)

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(翻訳者:吉川みのり)
(記事ID:597)