濃霧。交通事故で9人死亡。サーヒーワールで妹と兄、パーク・パッタンで夫婦一組が死亡
2016年11月05日付 The daily Jang紙

スモッグにより疾患の数々、学校の閉鎖、粉塵を撒き散らす工場の閉鎖措置を検討

状況は向こう3ヶ月間継続し得る。水をたくさん飲みましょう、ドアや窓を閉め切ろう──保健衛生専門家、降雨があれば改善に向かおう──サルマーン・ラフィーク

ラホール(事件記者、特派員、モニター班):-ラホール含めパンジャーブの各地で3日目の今日もスモッグが猛威を振るう。専門家の話では、この状況は向こう3ヶ月間継続し得るという。極端な視界不良のため、高速自動車道は多数の区間で通行止めとなっている。ラホールでは粉塵や大気汚染物質、霧が結合してスモッグの形をとっており、その影響は人々の間にも喉や呼吸器系の疾患という形で表面化しつつある。ハージャ・サルマーン・ラフィーク保健担当パンジャーブ州首相特別顧問はこう述べた。「パンジャーブ州内で煤煙や粉塵により被災した地域の状況に変化の兆しが無ければ、大気汚染の元凶である工場やレンガ焼きの窯の閉鎖措置について検討することも有り得る。」と。イギリスの報道機関との会話の中で、彼曰く、「この状況が一段と悪化すれば学校を休校にすることも検討しよう。11月1日および2日の両日と比較すると現在のラホールの状況は幾らか良好である。ただ、スモッグの範囲はラホールやその周辺におさまらず、トーバ・テーク・スィングにまで及んでいる。波となって押し寄せる煤煙および粉塵の源は国境を越えたインドであり、そこでは稲の収穫後田畑に火をつける習慣もあり、大気汚染の一因となっており、これははっきりと確認することができる」と。曰く、「スモッグ解消の決め手は雨であり、雨が降れば状況は改善に向かうであろう」と。曰く、「大気汚染の元凶であるレンガ焼きの窯や工場は、もし状況がさらに悪化するならば閉鎖措置を検討することもあろう。」と。気象庁によれば、スモッグのこの状況は更に4,5日は続くものと予想されるという。有毒な霧が原因で市民はアレルギー症状や喉、目、呼吸器系の疾患に蝕まれつつある。特に高齢者や幼児にしわ寄せが及んでおり、ラホール小児科病院を訪れる1000人のうちの700人の子供たちにはアレルギー症状や呼吸器系の不調を抱えている。保健衛生の専門家の弁はこうである。「スモッグに対する予防のためになるべく水をたくさん飲みましょう。また緑茶やアロエベラの摂取もスモッグにより生じるアレルギーや諸症状を抑えます。また家中のドアや窓を閉め切り、不必要な外出は控え、外出がどうしても必要な場合にはマスクをしましょう。」と。タイヤブ・ハフィーズ・チーマ最高技術責任者はリバティー交差点で市民や子供たちにスモッグからの予防のためにマスクを配った。最高技術責任者曰く、「全ての地区で副警視、警部補そして交通監視員は市民へマスクの配布中である。」と。環境局で開かれた会合で議長を務めながらベーガム・ザキーヤ・シャフナワーズ環境保全相は、交通警察課に対しスモッグに関わる事情に対処するために、直ちに特別に対策を実施して、目下の気象条件の下交通渋滞を完全な形で回避するように指示した。
 深夜から朝にかけて視界がゼロになるため高速自動車道は幾つかの区間で全面的に通行止めとなった。高速自動車道高官はこう述べた。「ラホールからスィヤール・モールにかけて、またピンディー・バティヤーンからファイスラーバードにかけて通行止めを実施している。加えてゴージュラーM4からファイスラーバードにかけても通行止めを行っている。ラホールからシェイフプラのインターチェンジにかけて視界は100~150メートル、一方シェイフプラからベーラにかけては視界は150~200メートルである。」と。気象庁はスモッグ解消には人工降雨以外打つ手がないとしている。

ラホール(ニュース・レポーター、事件記者、ジャング特派員、本紙記者):-ラホール含めパンジャーブの各地で過去何日にも亘り発生した濃いスモッグが原因で起こった複数の交通事故で9人が死亡した。サーヒーワールのムルターン・ロード上187-9L(入植地番号)の近くで深い霧のために一台の乗用車が止まっていたトラックに衝突し、その乗用車に乗用バンが更に後ろから追突し、その結果妹と兄12歳のカシフと14歳のハムザが即死した。一方車を運転していたグラーム・ナビー、ムジャーヒド・フセイン、ザーヒドは重傷を負い、病院に搬送されたが、3人のうち2人は重体であるとのこと。134-9Lの近くで猛スピードのタンクローリーが15歳のアルスラーンの乗っていたバイクに追突し、後者が即死。71-4Rでは、猛スピードの軽トラックがウスマーンという名の若者の乗ったバイクに追突し、後者も即死。レーナーラー・ホルドではトレーラーとミニトラックの衝突で軍の兵士1人が死亡。パットーキー在住のアシュラフはトラックに乗ってラホールに向かう途中、GTロード上猛スピードと霧が原因で、前方を走っていたトレーラーの車体の下にトラックが潜り込み、兵士アシュラフは即死、運転手は奇跡的に助かった。トレーラーの運転手はトレーラーを捨てて逃走した。パークパッタンではアッダー・チャク・ベーディーの近くでミニトラックと乗用車の衝突の結果、1組の夫婦が即死、一方その4歳の子供は奇跡的に無傷であった。ピンディー・バティヤーン高速自動車道インターチェンジの近くで、霧の中3台の乗用車が互いに追突し、この事故で1人が死亡、3人が負傷した。軽バンの運転手イルファーンはピンディー・バティヤーン・インターチェンジの近くで霧のため自分の車のフロントガラスを拭いていた最中、後ろから来たミニトラックとバスがこれに追突し、イルファーンは自身の軽バンの下敷きになり死亡した。シェイフプラでは、カーラー・ハターイー・ロード上ハージコートの近くでワゴンが先を走っていた車の上に乗り上げ、その結果これに乗り合わせた日雇い人夫1人が死亡し、3人が負傷した。サルゴーダー・ロード上チャーパーン・ワーリーの近くで、トラックに追突され、バイクに乗っていた若者ハーリド・マフムードが死亡した。サルゴーダー・ロード、ファイスラーバード・ロード、シャラクプール・ロード、グジュラーンワーラー・ロード、そしてラホール・ロードでスモッグ発生の間に起きた事故において計18人が負傷した。

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(翻訳者:高塚恵)
(記事ID:598)