妻も夫の腕をへし折ることがある。男性保護法案も上程されるべし──イスラーム・イデオロギー評議会
2016年11月16日付 The daily Jang紙

カリキュラムにジハードに関する諸節とマディーナ啓示を含めるために話し合いすべし──モーラーナー・シェラーニー

イスラマバード(本紙特派員):-イスラーム・イデオロギー評議会は男性の権利に関する法案上程の要望を承認した。要望においては、女性たちの中には男性に対し暴力を振るい、その腕をへし折ったり、男性を家から追い出す女性もおり、それゆえ男性保護法案も提出されるべきであるとの主張である。イスラーム・イデオロギー評議会のメンバーたちは首相との会見を要求し、それについてモーラーナー・ムハンマドハーン・シェーラーニー議長は「ナワーズ・シャリーフ首相に会見を求める書簡を送った。」と返答した。イスラーム・イデオロギー評議会の会合はモーラーナー・ムハンマド・ハーン・シェーラーニーを議長として開催され、そこではイルム・ファウンデーション編纂の教育カリキュラムが審議された。同評議会は教育カリキュラムにジハードに関する諸節とマディーナ啓示を含めるようイルム・ファウンデーションと話し合いすべしとの見解を出した。同評議会は子どもたちの権利法案についても勧告をまとめる一方、男性の権利に絡むザーヒド・マフムード・カースミーの要望も審議のために承認しつつ議事日程に追加した。評議会の3日に亘る会合では8項目より成る議事日程が審議される予定であり、その中には男性の権利に絡む問題、女性の権利法案、子共の権利、ハーグ条約へのパキスタンの参加が含まれている。男性の権利の要望は評議会のメンバー、ザーヒド・マフムード・カースミーが発議し、議長がこれを承認した。同要望によれば女性保護法案と同様に男性の権利法案も上程されるべきであるという。同要望には女性たちの中にも男性たちに暴力を振るい、男性を後ろから突き飛ばして家から追い出す女性も存在するとある。評議会のメンバーたちは評議会の勧告の実現のために首相との会見を要求した。ただ、モーラーナー・シェーラーニー議長はこう答えた。「首相は州首相にさえ応対する暇なく、大臣たちも列をなして順番待ちの状態です。」と。会合はメディアのイデオロギー評議会に対する構えについても怒りを表明した。評議会は無責任な報道の観点からパキスタン電子メディア規制委員会(=PEMRA)に抗議の書簡を送ることを決定した。モーラーナー・ザーヒド・カースミーはこう述べた。「小学校と中学校のレベルまでコーランの教育の観点からイルム・ファウンデーションのカリキュラムについて検討[したところ、]イルム・ファウンデーションは聖クルアーンのマディーナ啓示とジハードに関する諸節をカリキュラムから除外しています。イルム・ファウンデーションがジハードに関する諸節とマディーナ啓示をカリキュラムに含めるまで、同カリキュラムは普及に移されるべきではありません。」と。アリー・アブートゥラーブ博士曰く、「クルアーンを教えるならば、そっくりクルアーン全体をカリキュラムに含めるべきです。」と。イフティハール・ナクヴィー曰く、「クルアーン教育で作成されたカリキュラムを阻害してはなりません。修正のために書簡を送るべきです。」と述べた。イフティハール・ナクヴィーは男性保護法案の中味について尋ねた。モーラーナー・ザーヒド・カースミー曰く、「男性の権利に絡み一年前に書簡を認め、この件は議事日程に挙げられています。審議の段になれば、如何に男性の権利が剥奪されたか申し上げましょう。」と。曰く、「しばしば女性も男性に暴力を振るいますが、それはイスラーム法に抵触し、また憲法にも抵触しています。女性の権利と同様男性の権利法案も承認されなければなりません。男性に関しても多数の事例が明るみになっています。女性の権利に反対の立場でもなければ、これに対抗してこの法案が発議されたわけでもありません。もし評議会が承認すれば、男性の権利草案作成に着手しましょう。」と。曰く、「イルム・ファウンデーションはコーランに関するカリキュラムにジハードの諸節とマディーナ啓示を含めなければなりません。これなくして承認はありません。」と。その点で評議会はシャーフナーズ教授とモーラーナー・イムダードゥッラーのメンバー2人からなる委員会を立ち上げた。

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(翻訳者:高塚恵)
(記事ID:610)