クリスマスが一足早くやってくる!
2017年01月19日付 Prothom Alo紙
(12月25日付)きょう12月25日はクリスマスだ。キリスト教徒たちの一番大きな宗教的祭事の日である。12月25日のイエス・キリストの誕生日にちなんでこの祭典は行われるのだが、チョットグラム(チッタゴン)にあるAsian University for Women(アジア女子大学)ではクリスマスはそれよりも早くやってくる。冬季休暇を過ごすために教師や生徒たちが帰省してしまう前に一緒になって祭事を楽しむことができるように、この学校では冬休みが始まる前にクリスマスパーティーを行うのである。
アジア女子大学のチョットグラムキャンパスでは、例年通り今年も歌や劇で12月15日にクリスマスが祝われた。〝世界に勝利を”と名付けられたこの祭典の準備のすべて学生たちが行った。バングラデシュ、インド、スリランカ、ベトナム、アフガニスタン、ブータンなど8つの国から集まっている50人の女子学生とアメリカ人の教師一人がこの催しに参加した。最初に聖書に記述されているイエスの誕生の話をもとにした寸劇が上演された。「天使のダンス」も披露された。そのあと「AUWキャロル」ではクリスマスソング7曲が披露された。
今年の行事の特徴だったのは、催しの最後に学生たちの間で行われたクリスマスカード交換だった。キャロルを取り仕切ったのはスリランカ出身のナタ・ラメシュさんである。ナタさんは今回のことについて、「AUWでクリスマスの催しに参加するのは初めてでした。先生や先輩のお姉さんたちと一緒になってクリスマスを楽しんだ思い出はきっといつまでも忘れないでしょう。それにキャロルの指揮をとったのも初めてでした。それもとても楽しかったです」と語った。
この催しでは1年生から最上級生まで、キリスト教徒以外にもムスリムやヒンドゥー、仏教徒の学生たちも自発的に参加したのが目を引いた。最終学年で学んでいるインド出身のイクラ・ジャワエドさんは、「世界各地の16か国から集まった私たち女の子が一緒にここAUWで学んでいます。この大学の特徴は、あらゆる国の文化に適切な敬意を払って、みんなでそろっていろいろな催しを行い、さまざまな国の祭事の楽しさを共有できることです。それに、こうした行事をすることで私たちの互いの絆が強くなります」と話している。
生徒たちがこのような催しを行うことを、先生たちはいつも励まし、支援している。今回のクリスマスでは、教師のマーク・フラニガンさんは〝ラスト・クリスマス”の歌を生徒たちに交じって歌った。フラニガン先生は、「自分の国で味わったクリスマスの楽しさを、ここでも味わうことができました。学生たちがいるからこそ、この催しができたのです。私たちの学生たちは、自分の宗教や慣習、行事ばかりでなく、他の宗教や文化にも敬意を払っているし、熱意をもってここのいろいろな催しに参加しています。そうした姿を見て、私は学生たちのことを誇りに思います。世界中で国や宗教を巡って騒動が続いていて気持ちが沈むことも多いのですが、そうしたときにはAUWのこの若者たちの中に希望の光を見出すことができるのです」と語っている。
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(翻訳者:牧野未来)
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