掃討作戦現場からピストルを持った遺体
2017年02月03日付 Prothom Alo紙
(12月25日付)首都ダカのアシュコナで、過激派の拠点との疑いで掃討作戦が行われた"シュルジョ・ビラ(太陽邸)"という建物から、今日日曜日、若い男性が死亡した状態で見つかった。建物の一室から見つかった遺体は、手にピストルを持っていた。この建物からは手りゅう弾や爆発物製造のための道具も回収された。
これは掃討作戦終了後の今日夕方、ダカ首都圏警察のモニルル・イスラム・テロ対策部長が記者団に伝えたもの。
モニルル・イスラム部長はさらに、「現場からは合計19個の手榴弾が見つかったほか、手榴弾製造用の器具、容器、バネなどが押収された」と述べた。過激派らはかなりの量の書類、ラップトップパソコン、携帯電話、それに訳120万タカの現金を燃やしたとも伝えられた。同部長はまた、「今日死亡した状態で見つかった若い男性の手には、9MMピストルが握られていた」と語った。遺体のそばにはもうひとつ同じ拳銃が落ちていて、これらを含めて掃討作戦のあった建物から3挺の拳銃が押収された。モニルル・イスラム部長は、遺体がアフィフ・カデリのものであることを明らかにした。アフィフは昨年9月、ダカのアジムプルで過激派に対して警察が掃討作戦を行った際に死亡したタンビル・カデリの双子の息子のうちの1人だ。
モニルル・イスラム部長は「見つかった遺体は検死のために今日中にダカ医科大学付属病院に送られることになろう。また今夜にでもダカのドッキナカン警察署で立件の措置が取られる」と述べた。テロ対策部長はさらに、警察に逮捕された者たちの証言から、昨日自殺した過激派の女性は、最初イクバルという名の男性と結婚していたことを明らかにした。イクバルがしばらく前に癌で死亡したのち、女性はシュモンと過激派の男性と再婚した。シュモンは1か月半ほど前から行方不明となっている。金曜日夜から行われた掃討作戦の現場で負傷した状態で保護された4歳の女の子は、この女性と前夫イクバルの娘だという。
過激派らが隠れていた建物は、(ダカのグルシャン地区で昨年7月に起きたレストラン襲撃事件を実行した)イスラム過激派組織ノッボ・ジャマアトゥル・ムジャヒディン・バングラデシュ(新JMB)の指導者のひとり、モイヌル・イスラム・ムサがイムティアズと名乗って借りていた。ムサがグルシャンの事件と関わっていたかとの記者からの問いに、モニルル・イスラム部長は「ムサは襲撃事件の直前に新JMBに加わっていたが、取り調べが進むにつれ、事件との関わりが分かって来るだろう」と答えた。
警察は金曜日の深夜から16時間にわたって「リップル24作戦」と名付けたこの建物の掃討作戦を実行した。この作戦では自殺した女性を含め2名の死者が出た。また別の2人の女性が2人の子どもとともに投降した。負傷した女の子はダカ医科大学付属病院で治療を受けている。
この記事の原文はこちら
(翻訳者:齋藤史織)
(記事ID:623)