イラン外相の政府及び軍の高官との会見 パキスタン―イラン・ホットラインの復活、相互不信解消のために作業委員会立ち上げの予定
2017年05月04日付 The daily Jang紙

パキスタンとイランは機密情報の交換の規模拡大、政治的、軍事的協力、効果的な国境管理、不法な国境横断阻止で意見の一致。結び付きを通じて両国の関係は更に強固となりましょう──ナワーズ・シャリーフ首相

会見は誤解を醸成しようと企む者たち対し、はっきりとしたメッセージである──チョードリー・ニサール。安定した関係に向けて強く決意している──カマル・バージュワ将軍。テロリストに対するパキスタンの取組みは、称賛に値する──ジャッワード・ザリーフ

イスラーマーバード(ジャング紙特派員、通信社各社):-パキスタンとイランは、国境警備隊間で国境を巡る問題の即時解決のためホットラインを復活させ、相互不信を解消するために作業委員会を立ち上げることを決定した。ジャッワード・ザリーフ・イラン外相は、チョードリー・ニサール連邦政府内務相、ナワーズ・シャリーフ首相、そして、パキスタン軍の最高幹部、カマル・ジャーヴェード・バージュワ将軍とそれぞれ個別に会見した。ナワーズ・シャリーフ首相は、首相官邸で行われた会見の中で[イラン外相との]会話の中で、次のように述べた。「パキスタン、イラン両国の高度なレベルにおける結び付きを通じて、両国関係は強固なものになりましょう。経済分野では、共通の利害に基づく協力の増進を希望します。両国間の貿易目標50億ドルの達成に向けての取組みに拍車を掛ける必要がありますし、両国間の貿易の振興に向けて前進する必要がありましょう。」と。首相は、イランのスィースターン州で起こった事件に対し遺憾の意を表明した。この席でジャッワード・ザリーフ・イラン外相は、次のように述べた。「国境警備を巡る対策でパキスタンの取組みに感謝いたします。」と。これに先立ち、イラン外相はチョードリー・ニサール連邦政府内務相と会見した。イギリスのあるラジオ放送によると、両国の双方の大臣は、会見の席で、横のつながりの向上、機密情報交換の規模の拡大、政治、経済、安全保障のレベルでの協力を通じての効果的な国境管理、麻薬の密輸阻止、国境の不法な横断阻止の点でも意見が一致した。この際、チョードリー・ニサール・アリー・ハーン内務相は、イラン外相に次のように言った。「今回のご訪問は、パキスタンとイランの関係の悪化を望み、誤解を醸成しようと躍起になっている連中に対して1つの力強いメッセージであります。」と。その後、三軍統合広報部(=ISPR)によると、イラン外相はパキスタン軍の最高幹部、カマル・ジャーヴェード・バージュワ将軍と総司令部(=GHQ)で会見した。この席ではパキスタン、イラン両国国境をテロリストたちから安全なものにすることで一致を見た。ISPRによると、会見で参謀総長はイラン外相と両国を含む地域の現状や、共通の関心事について意見交換をしたという。ISPRによると、カマル・ジャーヴェード・バージュワ将軍は、次のように述べたという。すなわち、「パキスタンは、イランとの安定した関係に向けて強く決意しています。」と。ISPRの発表では、会見の間に、イラン外相は、テロとの戦いにおけるパキスタンの取組みを称賛し、『パキスタンの取組みは、称賛に値します。』と述べたとある。更にサルダール・アヤーズ・サーディク国民議会議長はこう述べた。「パキスタンとイランの間の強固な関係は、地域の平和と安泰、繁栄にとって不可欠です。」と。更に曰く、「パキスタンとイランの両国議会間のより密接な繋がりは両国を含むこの地域の調和の増進と安定のために必要です。」と。彼は、以上の意見の表明を在イスラーマーバード議長官邸でイランのジャヴァード・ザリーフ外相を称えて開かれた昼食会の席で会話する中で行った。

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(翻訳者:小原駿一)
(記事ID:637)