サルゴーダー、聖者廟の後継者争いで20人を殺害した廟の管理者が逮捕。
2017年04月03日付 The daily Jang紙

「導師の息子は私を殺そうとしていた」被疑者の警察に対する供述。

アリー・ムハンマド・グジャル廟の後継者アブドゥル・ワヒードは、仲間とグルとなって信者に麻薬を飲ませ、短剣や棒で血の宴、手足をも切断。殺人事件の被害者には2家族11人も含む。
負傷者3人は現場から逃走して、人々に事件を告げた。被疑者は選挙管理委員会の元役人、彼は罪滅ぼしに信者たちに裸でダンマールをさせていた──地元の住民。州首相は捜査の命令。殺害された被害者の遺族や負傷者に支援。

サルゴーダー、ナンカーナ(ジャング紙モニター班/特派員):-サルゴーダーで廟の後継者争いで20人を殺害した聖者廟の管理者が逮捕された。殺害された犠牲者には2家族11人も含まれる。同都市近郊の北95番チャク(=入植村落)のアリー・ムハンマド・グジャル廟の後継者(=廟管理者)は、自分の仲間とグルになり信者たちに麻薬を飲ませ、信者たちを気絶させた上、短剣や棒を振りおろして彼ら殺害し、また彼らの手足の切断にも及んだ。殺害された被害者は男性16人、女性4人である。負傷したマリヤム、キシュワル、カーシフは、現場から逃走し、負傷した身のまま近くの居住区に避難し、人々に事件を伝えた。そこで住民たちが集まると、アブドゥル・ワヒードは、彼らにも殺害するとの脅迫を始めた。住民の通報により、警察は被疑者アブドゥル・ワヒードと彼の仲間ザファル・ドーガルとユースフ、弁護士のアースィフを含む7人を逮捕した。消息筋によると、主犯のアブドゥル・ワヒードの手によって殺害された犠牲者の中には、彼の導師ムハンマド・アリー・グジャルの息子アースィフも含まれているという。警察によると、殺害されたアースィフは、イスラーマーバードで警察職員であり、ポリス・ライン本部の配属で、4月25日まで医療休暇の身であったという。同じく殺害されたジャミールは彼の家族筋によると、イスラーマーバード出身で、報道資料部(PIA)勤めであったという。目撃者たちによると、アブドゥル・ワヒードは周りに自身をイマームと認めさせたがっており、信者たちに裸でダンマール(=神秘主義的集団舞踊)をさせて、「これでお前たちの罪も赦されよう」と言っていたという。サルゴーダー県行政長官によると、アブドゥル・ワヒードは、信者たちを暴行した上、「お前たちの穢れた身体は清められ始めているのだ」と言っていたといい、この事件には聖者廟の後継者争いの要素は一切窺えないという。地元の住民の話では、アブドゥル・ワヒードは、月に1、2度聖者廟に現れ、信者たちに暴行し、彼らを裸にしてダンマールをさせ、彼らの身体に火をつけることもしばしばで、頻繁に悲鳴が聞こえたという。殺害された被害者の出身は、サルゴーダーに加え、イスラーマーバード、ミヤーンワーリー、ピール・マヘルやライヤーと伝えられている。在サルゴーダー県営中央病院のウスマーン・イムティヤーズ博士によると、病院に運ばれてきた負傷者は腰や足に激しい殴打の跡があるという。警察は、昨日聖者廟の清掃に携わる1人も拘束した。6人の被害者の出身は、北90番チャクであり、彼らは1つの家族の成員であった。医師たちによると、若干の被害者は手足も切断されていたという。在サルゴーダー県営中央病院では、被害者たちの遺体は、検死の後遺族に既に引き渡されている。殺害された被害者は、ヌスラット・ビービー、ラフサーナー・ビービー、シャーズィヤー・イムラーン、アシュファーク、ジャーヴェード、バーバル、ハーリド、県警本部長グラム・シャビールの息子のムハンマド・フセイン、ジャミール、ナディーム、ザーヒド・マラング、シャーヒド、サイフッラフマーン、ムハンマド・グルザール他であり、負傷者は、マリヤム・ビービー、キシュワル・ビービー、カーシフ他である。
ところで、サルゴーダーで20人を殺害した主犯のアブドゥル・ワヒードは次のように申し立てている。すなわち、被殺害者たちはかつて私の導師に毒を盛って殺害し、今度は私をも殺害しようとしていたのである、と。選挙管理委員会のスポークスマンは被疑者との関係を一切否定しながら、「被疑者は選挙管理委員会を既に1年前に去っております。」と述べた。シャハバーズ・シャリーフ・パンジャーブ州首相は、この事件に注意を払い、捜査を命じた。警察は遺体を遺族に引き渡したものの、夜半になるまで事件の初期調書(FIR)を作成しなかった。
サルゴーダーで20人を殺害した聖者廟の当導師様は、サダル・ナンカーナー・サーヒブ警察署管内の20チャクの出身であり、選挙管理委員会に職員として採用された後、約30年前にラホールのグリーンタウンに居を移していた。被疑者は8人兄弟の3番目であり、初等教育を村で終えると、イスラーマーバードの自分の2人の兄弟の許に学業のために身を寄せ、同地で学業を終えた。被疑者には5人の息子がおり、彼らもラホールのグリーンタウンに住み、異なるカレッジに通っている。被疑者アブドゥル・ワヒードは、しばらくの間出向で連邦調査局に法律官として働いたこともある。被疑者は、1年前スィンド州サジャウール県にグレード18の公務員のまま異動となったが、任地に赴く代わりに、辞表を提出した。被疑者が、精神的な導師として評判で、ファイサラーバードの村チュナン・カ・ハート出身のアリー・ムハンマド・グジャルなる人物と結ばれたのはこの頃である。被疑者の出身村の人々の話では、被疑者アブドゥル・ワヒードは、月に1,2度村に立ち寄り、村では人々に礼拝を禁じ、飲酒に応ずるよう説き勧めていたといい、気が狂った人物のように見えたという。
シャハバーズ・シャリーフ・パンジャーブ州首相は、サルゴーダー近郊でのこの事件で殺害された被害者の遺族と負傷者への金銭的援助を発表した。殺害された被害者の遺族には50万ルピーずつ、負傷者には20万ルピーずつ支援がなされる予定である。州首相は「この残念な事件で負傷した人の療養に最上の便宜を図るよう行政当局に指示を発しております。」と述べた。

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(翻訳者:小原駿一)
(記事ID:646)