パキスタン・アフガニスタン国境の国境管理は不可避
2017年06月22日付 The daily Jang紙

愛おしい祖国にテロ事件が起こる時は常にその大本を辿れば全てアフガニスタンに行き着く。また今やアフガニスタンにイスラーム国が足場を築いたという証拠も数々存在する。パキスタンから逃走したテロリストはアフガニスタンを自らの根城としている。両国間の2200kmにおよぶ国境地帯や自由な往来自由、効果的な国境管理の不在のためにアフガニスタンに潜む過激派やテロリスト達は祖国の安泰にとって常に脅威である。他方、アフガニスタン政府は自国内の不安定さに関して根も葉もない責任をパキスタンになすりつける。こうした状況を踏まえて、パキスタンは常に両国間の永続的な平和と安定の樹立のために国境管理がなされるよう主張してきた。ところが、アフガニスタン政府の構えが健全さを欠いているために、この問題は先送りになってきた。国家の安泰に万全を期すために、またアフガニスタンが国境管理に対して非協力的であるために、パキスタンは自前でパキスタン・アフガニスタン国境に柵を設置する事業を開始した。そしてこれまで37kmに亘り柵の設置を終えている。アフガニスタンと接している全ての国境線に段階的に柵が設置される模様である。第一段階では、より越境攻撃に晒されやすい地域であるバージョール、マヘマンド、ハイバルの3管区において柵が設置される予定である。第二段階ではパローチスターンを含め残りの全ての国境線に柵が設置される見通しである。一方、国境監視を更に強化するために新しいチェック・ポストも建設済みである。国境管理の観点からパキスタン軍のこの措置は賞賛に値する。安全なパキスタン・アフガニスタン国境は両国の共通の利害である。地域全体における永続的な平和と安定のためにも、国境警備の効果的に組織化されたシステムが必要だ。柵の設置で不法な越境往来は終わりを告げるだろう。また法に則りパキスタンに入国する人々もルールに従うことになろう。アフガニスタンによる自国内の不安定に対する根も葉もない責任の押し付けもあり得なくなるだろう。

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(翻訳者:森田ひなの)
(記事ID:649)