ハーフィズ・サイードを逮捕せよ──アメリカ
2017年11月25日付 The daily Jang紙

ラシュカレ・トイバはテロ組織、その長の軟禁解除には懸念あり サイードを逮捕して、法廷の場に引き出すべし──アメリカ国務省スポークスマン

ラシュカレ・トイバはテロ攻撃でアメリカ人を含め多数の罪のない市民の命を奪った犯人なり──ヘザー・ナウアートの声明 パキスタンへの内政干渉である──ジャマーアトゥッダーワト・スポークスマン

個人的な利害の戦いではありません。パキスタンとカシュミールの独立を問うて戦っているのです。この罪の罰として軟禁状態に置かれました。テロ事件や破壊活動にはインドが手を染めています。その手先を国外に追放すべきです──ハーフィズ・サイード氏

 イスラマバード・カラチ(特別記者、ニュース・デスク):-アメリカは、ハーフィズ・サイード氏の軟禁状態解除について懸念を表しつつ、彼のジャマーアトゥッダーワト(=ジャマートゥッ=ダウア)の長を再逮捕し、彼を訴追するようパキスタンに対し圧力を掛けてきた。ヘザー・ナウアート・アメリカ国務省スポークスマンにより出された声明の中では、こう述べられている、すなわち、「アメリカにはラシュカレ・トイバ*の長であるサイードの軟禁状態解除に対し強い懸念がある。ラシュカレ・トイバは紛う方なき外国テロ組織であり、テロ攻撃において、アメリカ人を含め多数の罪のない市民の命を奪った犯人である。」と。声明では更に次のようにある、「パキスタン政府はサイードを逮捕して訴追し、彼を法廷の場に引き出すよう万全を期すべきである。」と。同スポークスマンはこう付け加えた、「アメリカはハーフィズ・サイードの首に1000万ドルの懸賞金が掛かっており、それは今でも有効です。」と。一方、ジャマーアトゥッダーワトはアメリカの声明を非難しつつ、これをアメリカによるパキスタンへの内政干渉であると断じた。すなわち、ハーフィズ・サイードはテロ事件とは無縁なり、と。同組織のスポークスマンは、「パキスタンの法廷は自由かつ中立的である。」と述べた。ジャマーアトゥッダーワトのスポークスマン、ヤヒヤー・マジャードは、「過去5年間ハーフィズ・ムハンマド・サイードに不利となるような証拠をアメリカは何も得ていない。」と述べた。ちなみに、水曜日、ラホール高等裁判所の3名の判事よりなる審査委員会は審理の中で検察官の意見陳述を耳にした後、「政府はサイードに不利となるような明らかな証拠を提出し得ていない。」と述べ、これに基づき委員会は、彼の軟禁状態を更に延長しない旨の決定を言い渡したのであった。
 カラチ(通信各社):-パキスタン・ジャマーアトゥッダーワトの長、ハーフィズ・ムハンマド・サイード教授はこう述べた。
「私は個人的な利害の戦いではありません。パキスタンとカシュミールの独立を問うて戦っているのです。この罪の罰として隷従の鎖で身動きのできない為政者たちは私を軟禁状態に置きましたが、一切の束縛から自由な司法が正義を実行してくれました。パキスタンの為政者が自身の決定は自身で行うようになるその日、外圧は消滅いたしましょう。パキスタンで現在起きているテロ事件や破壊活動にはインドが手を染めています。その手先を国外に追放しなければなりません。インドとの対話は被占領下のカシュミールからのインド軍の撤退が条件付けられていなければなりません。ナワーズ・シャリーフ氏はカシュミールの民衆を裏切ったため、その地位を追われる羽目になりした。我々はアッラーの教えのために働かなければなりません。試練の後に諸天より神佑来ると申します。この世で栄誉に浴さんとする者は自身の生死や友情や憎しみ、日常のやり取りに至るまであらゆるものを神の御為とすべきです。斯くの如く日々精進すれば、やがて成功に恵まれましょう。
こうした見解の表明を、彼は10ヶ月の軟禁状態からの解放された後、アルカードスィーヤ・ジャーミア・モスクの金曜礼拝の会衆を前にしての演説の中で行った。その際何千人もの老若男女は彼の先導で金曜礼拝を行った。ハーフィズ・ムハンマド・サイード氏がアルカードスィーヤ本部に到着すると、運動員たちが彼を熱烈に歓迎した。花々の花びらが彼の頭上で舞い散り、「ハーフィズ・ムハンマド・サイードとの絆は何?そは『アッラー以外に神は無し』なり」のシュプレヒコールが延々と続いた。ハーフィズ・ムハンマド・サイード氏は、こう述べた、
「愛しき我が国土パキスタンで今起きている爆破事件や自爆テロにはインドが手を染めています。政府は自らを改革すべきです。クルブーシャンのような悪党がパキスタンに現れ続ける限り、和平の樹立などありえません。」と。
同氏曰く、
「私は法廷で起立して申し上げました、『私の問題は私一個人の問題などではなく、パキスタンの独立とカシュミールの独立を問うて戦っているのだと述べた。ムスリム諸国は利子が絡む取引を上手にこなすのは無理です。融資を獲得するために、ハーフィズ・ムハンマド・サイードを逮捕せよとか、カシュミールのことでは口をつぐめと諸条件が課されるのです。パキスタンの首相が、「アフガニスタンはムスリム国家であり、アメリカには一切の権利がない」と言い放つその日、アフガニスタン問題は解決し、アメリカがこの地に留まり続けることはないだろう。」と。

*訳注:ジャマーアトゥッダーワトの一翼、いわば軍事部門という位置づけと言われている。

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(翻訳者:鐙裕樹)
(記事ID:714)