「もし私に力があったなら、国を離れることはありませんでした」。マラーラは目に涙を浮かべた
2018年03月30日付 The daily Jang紙

我らが娘が故郷に帰ってきました。我が国も栄誉を与えましょう──首相
5年間、祖国の土を踏むことだけを夢に見ていました。パキスタンにいることが信じられません。子供たちの教育のために頑張りたいと思います──マラーラ
パキスタンはあなたの家です。帰りたければいつでも帰っていらっしゃい。テロに対する戦争は続けます。世界にこのメッセージを届けてください。あなたはパキスタンの顔となって下さい──首相

イスラマバード (本紙記者):―ノーベル賞受賞者マラーラ・ユースフザイー女史はこう述べた。
5年半を挟んでの帰国で嬉しさで胸が一杯です。今もなおこれが真実だとは信じられません。過去5年間ただ祖国の土を踏むことだけを夢見ていました。
昨日首相官邸において彼女に敬意を表して開かれた式典で演説をする中でこうその思いを表明した。マラーラ女史曰く、
私はまだ20歳の小娘に過ぎませんが、これまでの短い人生の中で非常に多くのことを目にしました。事件やその後の出国は大きな苦難でした。もし私に力があれば、祖国を離れることは決してありませんでした。
マラーラ・ユースフザイー女史はパキスタンに話が及ぶと目に涙を浮かべた。曰く、
いつもパキスタンに無事に帰ることが夢でした。パキスタンの未来は若者たちです。私たちは彼らの教育のために頑張らなければなりません。皆さん教育では国際的なレベルで頑張っています。私はパキスタンでも子供たちの教育のために頑張りたいと思います。
式典の参加者たちはマラーラを称賛し、彼女に幾つもの質問をした。
いつかは祖国の土を踏めるものだといつも思っていました。皆様と一緒にいることが未だに信じられません。」
曰く、
私はあまり泣くほうではありません。しかし、今日はどうしたのでしょう。こうなんです。
シャーヒド・ハーカーン・アッバースィー首相は述べた。
世界の中で最も大きなテロとの戦争を戦ったのはパキスタンです。そしてこれに勝利しました。国軍や警察、治安機関、また一般国民の多大な犠牲のおかげで、今や国内には平和が戻っています。今日、世界的に途方もない名声を獲得した我らが娘が故郷に帰ってきました。
曰く、
マラーラが出国した時は僅か13歳の娘でした。今や世界的な著名人となって戻ってきました。世界は彼女に栄誉を与えました。パキスタンもまた栄誉を与えましょう。
マラーラ・ユースフザイー女史に向かってこう呼びかけた。
パキスタンはあなたの家です。私たちは、あなたを喜んでお迎えします。帰りたくなれば、いつでも帰っていらっしゃい。今やあなたは普通の一般国民ではありません。あなたの身の安全の確保は我が務めです。あなたがこの国を離れた時、テロはピークでした。私たちは一つの困難な戦争を戦いました。そして今もテロに対する戦争を戦っています。そして、これからも戦い続けます。あなたは世界にこのメッセージを届けてください。あなたはパキスタンの顔となって下さい。女子教育のためのあなたのご尽力は、我々にとって手本です。ご多幸をお祈りします。

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(翻訳者:宮ノ腰友希)
(記事ID:742)