ターリバーンがインドの手先であることを認める
2017年04月27日付 The daily Jang紙
敵の情報機関のアジェンダが暴露された。若者たちは如何なる欺きにも動じません──パキスタン軍スポークスマン、アフガニスタン政府に異議を申し立ててやりましょう──外務顧問
パキスタンでのテロ活動のため敵から資金を獲得、イスラエルからでも資金提供を拒まず、ターリバーンはイスラームとは無縁なり──ターリバーンの自供ビデオ
”RAW及びアフガニスタンの諜報機関がTTPを利用、若者をイスラームの名を持ち出して欺いている、ファズルッラーの指導者選出はくじ引きによる、ターリバーンは平和の道を選択すべし──エフサヌッラー・エフサーン
ラーワルピンディー イスラマバード(通信各社):-パキスタン・ターリバーン運動及びジャマーアトゥル・アフラールの前広報官エフサーヌッラー・エフサーンはパンジャーブ州法務相シュジャー・ハーンザーダ元大佐(暗殺)、マラーラ・ユースフザイー(暗殺未遂)、ワーガー国境(爆破テロ)、ギルギットでの9名の外国人旅行者殺害を含む10件の大規模テロ事件の犯行を認め、その自供の中で、次のように述べた。
「ターリバーンはインドの手先であり、RAW(研究及び分析の翼)*とアフガニスタンの秘密組織NDS*に利用されています。TTPはRAWに情報や提供し、攻撃目標を明かしてきました。ターリバーンはイスラームとは無縁であり、敵に操られているに過ぎません。この組織はパキスタン国内でのテロ活動のため敵から資金を貰ってきました。ターリバーンはパキスタンでの破壊活動のためイスラエルから援助を受けることも拒みません。ファズルッラーが同組織の指導者に決まったのはクジ引きです。奴は自分の恩師の娘と無理やり結婚をするような輩です。ターリバーンには平和の道を選択するよう訴えたい。」。
パキスタン軍広報部(ISPR)が公表した5分53秒の自供のビデオ映像でのエフサーヌッラー・エフサーン曰く、「TTPはイスラームの名を持ち出し人々を欺きました。特に若い世代を欺き、仲間に引きずり込んでいます。」と。
彼曰く、「自分は2008年に非合法パキスタン・ターリバーン運動に身を投じました。当時私はカレッジの学生でした。過去9年間パキスタン・ターリバーン運動の中で実に大変多くのことを目にして参りました」と。同自供ビデオの中でエフサヌッラー・エフサン曰く、「イスラームは我々に武力攻撃を説いてはいません。北ワズィーリスターンでの掃討作戦の開始とともに、我々はアフガニスタンに居を移しました。アフガニスタンではNDSやRAWとの関係が深まり、そこで組織はRAWに情報やターゲットを提供しました。」と。
エフサーヌッラー・エフサーンによると、ハキームッラーの死後、新指導者選出の任務に着手したが、司令官の座はオマル・ハーリド・ホラーサーニー、ムッラー・ファズルッラー、ハーン・サイード・サジュナーの3人が争い、誰も後には引かなかったので、総会は候補者にくじを引かせることに決定し、ムッラー・ファズルッラーが新たな指導者に就任したという次第とのことである。曰く、「くじ引きで指導者が決まるような組織に何が期待できましょうか。しかも、その指導者となったのはその性格たるや自分の恩師の娘と無理やり結婚を遂げ、奪い去っていくような人物です。こうした連中がイスラームの何のご奉仕ができるというのでしょう?」と。
エフサーヌッラー・エフサーンはこう事実を認めた。「北ワズィーリスターンで掃討作戦が始まると我々は揃ってアフガニスタンへ居を移しました。アフガニスタンではNDSとRAWとの関係を深め、資金的援助を受け、攻撃目標を明かし、あらゆる任務に対しその代価を受け取りました。インドから援助が入り始めると、私は異議を申し立て、『我々は邪教徒の手助けをしている。』と声を上げましたが、これに対するハーリド・ホラーサーニーの答えは「もしイスラエルから支援が貰えるならそれをも貰おうではないか。」というものでした。
エフサーヌッラー・エフサーン曰く、「アフガニスタンでは様々なコミッティーが設けられており、それらがインドと接触しているのです。本国で敵から貰った資金によってテロ活動を重ねているのです。これが彼らのいうご奉仕なのです。」と。
彼曰く、「全ては特別な予定表と私利私欲で動いているというのは了解済みです。NDSは連中に『切符』、すなわち、身分証明書を渡しており、この身分証明書を使って、連中はアフガニスタン国内ではどこへでも自由に移動できます。」と。
エフサーヌッラー・エフサーン曰く、「彼らはいくらスローガンを叫んでみても実行が伴いません。指導的立場となった一群のギャングが人々からミカジメ料を取ります。彼らは大量殺戮を行います。公共の場で爆破をし、学校、カレッジ、大学にテロ攻撃を行っています。」と。
エフサーヌッラー・エフサーンによると、武力攻撃に対し指揮官やそれより下位の連中の間でも失望感が広がっているという。曰く、「その世界から足を洗いたい者たちにはメッセージがあります。『戻って来なさい。平和の道を選び、平和な暮らしを送りなさい。』と。」と。
彼曰く、「パキスタン軍の今回の作戦によりアフガニスタンにおけるジャマーアトゥル・アフラールのキャンプは破壊され、指揮官も若干名殺害されました。ジャマートゥル・アフラールは地域を離れることを余儀なくされました。」と。
エフサーヌッラー・エフサーンは若者たちに向かって、こう言いました、「これらの連中の誤ったプロパガンダには乗ってはいけません。彼らは私利私欲のためよそ者の手の中で踊らされています。彼らの罠に嵌ってはなりません。こうした理由のため私はTTPを脱退し、自発的にパキスタン軍に投降したのです。」と。
ラーワルピンディー イスラマバード(通信各社):-パキスタン軍のスポークスマンは「エフサーヌッラー・エフサーンはパキスタンを不安定化に導くための敵の諜報機関に敵対的な予定表と思惑を暴露してくれました。」と述べた。また水曜日「若者世代は我々の力の源泉であり、欺きに乗ってはならなりません。 」とツイートした。ISPR(三軍統合広報部)長官アースィフ・ガフール少将は、我が国の若者たちは決して欺きに動じません。また敵のけしからぬ思惑の餌食になることもありません。」と述べた。
ところで、サルタージ・アズィーズ外務顧問はこう述べた。「エフサーヌッラー・エフサーンの暴露した事実の数々は極めて重要であり、彼の自供を精査している最中です。アフガニスタン政府に異議を申し立ててやりましょう。」と。
水曜日、あるテレビ番組でサルタージ・アズィーズ氏は会話の中でこう述べた。「エフサーヌッラー・エフサーンは単にパキスタンで活動の後テロリストたちがアフガニスタンに移った事実を述べただけでなくNDSからの資金援助を受けている事実にも触れた。アフガニスタン政府に異議を申し立ててやりましょう。」と。
原文をPDFファイルで見る
(翻訳者:清水悠祐)
(記事ID:743)