ベテラン閣僚の大半が閣外へ去った3つの理由
2019年01月08日付 Prothom Alo紙


高齢であること、自身と家族の行動に問題があること、そして所管の省庁をうまく運営できていないこと―大別するとこの3つの理由で前内閣のほとんどの閣僚が交代することになった。政府と与党アワミ連盟の上層部の複数の関係者の話からこのことが明らかになった。さらに清廉なイメージの持ち主と比較的新しい人材を入閣させることで、ポジティブな印象づくりという狙いもあったようだ。
アワミ連盟中枢部の複数の幹部らは以下のように述べた。「新内閣では今後長くアワミ連盟を引っ張っていけるような、比較的若い人たちに多くのポストが与えられた。例えば、党中央組織の若い幹部が副大臣、政務官に抜擢された」
これまで通商大臣を務めていたアワミ連盟のベテラン幹部、トファエル・アハメド氏も、昨日合同中央庁舎で報道陣に「新人に場所を譲らなければ」と述べた。
シェーク・ハシナ首相のもと、昨日宣誓を行った新内閣の47人のうち、31人が新しい顔ぶれとなった。この中で27人は初入閣である。また、前内閣で閣僚を務めた48人のうち34人が今回職を離れることとなった。このほか、選挙日程発表の後辞任した4人の技術官僚のうち2人は内閣に復帰したが、残り2人については新たなポストは与えられなかった。ベテラン閣僚たちは少数を除いて全員閣外に去った。この理由は探せばさらに知ることが出来る。ベテランの大臣ひとりを外したことに他のベテラン閣僚が疑義を呈するような事態を避けるため、年配者を多く外す結果となったようだ。
長く務めた大臣の多くを外し、新人が起用されたことについて尋ねられたシャドット・ホサイン前内閣官房長官は、そのようなことはあるかも知れないとしつつも、詳しいコメントは避けた。
一方、新内閣について、アワミ連盟事務局長で道路・交通大臣のオバエドゥル・カデル氏は昨日合同中央庁舎で報道陣に対し「新しい内閣には若い人もベテランもいる。しかしベテランが外れたのは首相の判断だ。私としては、ベテランの方たちが外れたというのは適切ではなく、責務が変わったというべきだと思う。閣僚でなくなった方たちは今後党務に専念することになる」と述べた。
アミル・ホセン・アム、トファエル・アハメド、モティヤ・チョウドゥリ、モハンムド・ナシム、ラシェド・カーン・メノン、ハサヌル・ホク・イヌ、アノアル・ホセン・ムジョルといったベテラン幹部が閣僚ポストを去る。
さらにシャジャハン・カーン海運相、カムルル・イスラム食糧相、モファッジョル・ホセン・チョウドゥリ災害対策救援相、シャムスル・ロホマン・ショリフ国土相など、自身もしくは家族の行動が問題となった元閣僚たちも内閣を去ることになった。このうちモファッジョル・ホセン・チョウドゥリ氏は今回の選挙で党の指名を得られなかった。
これ以外に内閣に別れを告げるのはヌルル・イスラム・ナヒド教育相、アサドゥッジャマン・ヌル文化相、モシャッロフ・ホセン住居・公共事業相、コンドカル・モシャッロフ・ホセン地方行政・村落開発・公共事業体相、ムハンマド・イマジウッディン・プラマニク衣料・ジュート相、アブル・ホセン・マフムド・アリ外相、ムジブル・ホク鉄道相、モスタフィジュル・ロホマン初等・中等教育相ナラヨン・チョンドロ・チョンド水産・生物資源相、A.K.M.シャージャハン・カマル民間航空輸送・観光相で、それぞれ所管の省について人びとの間で否定的な見方があるケースが見受けられる。また、この中には高齢がネックとなった人もいれば、省の業務ぶりがスピード感に乏しかった場合もある。
野党の立場をとると宣言した国民党所属の閣僚らを除き、新内閣に加わらなかった副大臣は、ミルジャ・アジョム、ビレン・シクダル、イスマト・アラ・サデク、メヘル・アフロジ、タラナ・ハリム、モハンモド・ノズルル・イスラムとカジ・ケラムト・アリ各氏である。このうち何人かについては、能力の面で疑問の声があがっていた。また代わりに同じ県選出の議員が起用されたケースもある。例えばジャマルプル出身のミルジャ・アジョム衣料・ジュート担当副大臣が閣外に去った後、同じ県のショリシャバリ選出のムラド・ハサン氏が保健担当副大臣に任命された。またモハンモド・ノズルル・イスラム水資源担当副大臣が辞したあと、同じ県のノルシンディ選出のヌルル・モジド・マハムド・フマユン議員が産業大臣となった。イスマト・アラ・サデク前人材担当副大臣イシュマト・アラー・シャデクの出身はジョシュルであるが、今回同じ県選出のショポン・ボッタチャルジョ議員が地方行政・村落開発・公共事業体担当副大臣となった。
前内閣で政務官を務めたアブドゥッラ・アル・イスラム氏とアリフ・カーン氏も今回ポストを失った。問題行動のため、メディアの見出しに登場した元サッカー選手のアリフ・カーン氏は、今回の選挙で党の指名もえられなかった。同氏に代わってネトロコナ2区で指名を受けて国会議員に選出されたのは、アワミ連盟ネトロコナ県支部事務局長のアシュラフ・アリ・カーン氏で、水産・生物資源担当副大臣に任命された。またメヘルプルから初めてフォルハド・ホセン氏が人材担当副大臣として入閣を果たした。
アワミ連盟のオバエドゥル・カデル事務局長は昨日報道陣に「今回の組閣では、長い間閣僚の地位を得られなかった地域が重視された。新内閣は、シェーク・ハシナ首相が選挙公約で掲げた約束を実現するのに適した布陣となった」と語った。

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(翻訳者:末政花鈴)
(記事ID:801)