問題用紙はアルミ箔に包んで輸送
2019年01月14日付 Prothom Alo紙
政府は試験問題の漏洩を防ぐため、間もなく実施される中期中等教育修了認定試験(SSC)から、アルミ箔で問題用紙を包装して運ぶことを決めた。同時に、補助試験会場数の大幅な削減、試験会場の変更など新たな方法が採用されたが、試験開始の25分前に、複数の試験問題から抽選で最終的なものを選ぶなど、従来からあった規則はそのまま厳格に踏襲されることになった。
SSCおよび(マドラサの生徒を対象にした)同等のテストは2月2日から行われる。文部省と教育委員会の試験担当の複数の関係者は、この試験を前に新たな試験方式についてのこれらの決定が行われたとプロトム・アロ紙に語った。さらにSSCへの準備のため今日(1月14日)午後文部省で開かれる会議で、追加の決定が行われる可能性もあるという。
教育委員会間調整小委員会の委員長も務めるムハンマド・ジアウル・ホク後期中等教育委員長はプロトム・アロ紙の取材に対し、試験問題漏洩を防ぐ目的で、従来の方式に加えて今回からはアルミ箔で試験問題を梱包して輸送すること、また安全シールが貼られた封筒を使用することが決まったと語った。さらに試験問題の保管場所は役所の貴重品保管庫に限られることになった。これまでは金庫に保管されることもあった。
以前は、試験開始直前に試験センターで携帯電話を使って撮影した試験問題が外部に流出したり、示し合わせて受験生に答えを教えるといったことがいくつかの試験会場で起きていた。
こうした事情から、今回大部分の試験会場が変更になったと、ダカ教育委員会で試験を担当するある幹部職員はプロトム・アロ紙に語った。それによると、これまで主要な試験会場のもとに数多くの補助試験会場があり、そうした場所でも試験が行われていたが、今回からは補助会場を大幅に減らすことになった。またダカでは多くの試験会場が変更になる。自前の建物を持たない教育機関では試験が行われないことになった。
以前はどの問題用紙で試験が行われるかが試験当日の朝に公表され、多くの会場で試験開始の30分から1時間前に問題が漏洩する事態が起きていた。前回のSSCでは、最後のいくつかの科目の試験が始まる25分前にどの問題を使用するかが抽選により決められるようになった。この方式では問題漏れを防ぐため厳重な監視の下で印刷された2組の試験問題が試験会場に送られ、試験開始の30分前に受験生の入室が許されてその5分後に試験官にSMSまたは電話でどのセットの問題用紙が使用されるかが通達される。この経験をもとに前回のHSC(高等中期中等教育修了認定試験)を実施したところ、問題漏洩はなかった。
さらに今回、BGプレス(国営印刷所)で印刷された試験問題用紙の輸送にあてっては、従来使われていた茶色の包装紙に代わり、アルミホイルに包むことが決まった。これに関し、チョットグラム教育委員会のモハンモド・マハブブ・ハサン試験管理官はプロトム・アロ紙に、今回は安全封筒と並んでこの新しい試みが採用されたと述べた。
各地の教育委員会の複数の関係者によれば、以前はBGプレスから試験問題用紙を茶色の包みに封印して貴重品保管庫に送付する途中で、封筒をナイフなどで切り、試験問題を撮影したうえで再び封をする犯罪が発生していた。しかしアルミ箔であれば、一度切り込みを入れたら修復は不可能になる。すでに必要なアルミ箔の購入は済んでいるという。
文部省の中等・高等教育局のソラブ・ホサイン局長はプロトム・アロ紙の取材に、試験問題の漏洩防止と円滑な試験実施のために各教育委員会は必要な準備を整えており、文部省としてはさらなる調整作業や協力が必要な場合には対処する用意があると答えた。
この記事の原文はこちら
(翻訳者:鈴木麻友)
(記事ID:802)