アメリカの全面禁輸措置。パキスタンはイランとのガス・パイプライン敷設事業継続を辞退
2019年05月12日付 The daily Jang紙
政府は再度世界の圧力の前に屈しました──ビラーワル
パキスタンはイランへの法定通知には8月までの時間がります。イラン首脳との対話を通じてこの問題が解決されるという事を願っております。イランに書面で伝えました──インターステイト・ガス・システム代表取締役
指導層の弱腰のツケを一般国民は高額のガスの請求書の形において払わされているのです。我々は世界中の禁輸措置にも拘わらず、ガス・パイプライン計画に着手しました。なぜなら、私たちはパキスタンを優先したからです──パキスタン人民党議長
イスラーマバード(サバー・ニュース):-パキスタンは、アメリカのイランに対する全面禁輸を考慮して、パキスタン―イラン・ガス・パイプライン計画に基づく事業の継続を辞退した。インターステイト・ガス・システム代表取締役、ムビーン・ソウラト氏は、海外の通信社との会話の中で、「パキスタンはこのことをイランに書面で伝えました。」と述べた。彼はまた、「パキスタンはイランへの法定通知には8月までの時間があります。イラン首脳との対話を通じてこの問題が解決されることを願っております。」と述べた。ムビーン・ソウラト氏は更にこうと述べた、「これに先立ち2月に、イランは正式にパキスタンに通知を出し、その中で、もしパキスタンが所定の期間内に自国の領土内に、パイプラインを敷設しなければ、イランは国際的な仲裁裁判所に伺いを立てることになるとありました。」と。ちなみに、パキスタン―イラン間のガス・パイプライン計画は、パキスタン人民党の時代にアースィフ・ザルダーリー元大統領が着手したものである。イランは、パキスタンとの国境まで900kmのガス・パイプライン敷設を既に完了している一方で、パキスタンは、800kmのガス・パイプラインを、自国の領内に敷設する予定であったところ、イランは、この件を仲裁裁判所に持ち込むと凄んで見せたのである。
カラーチー(モニター班):-連邦政府による、パキスタン―イラン間のガスパイプ計画からの撤退を伝える発表に対してビラーワル・ブットー氏は、「政府は再度世界の圧力の前に屈しました。」と述べた。アメリカのイランに対する全面禁輸措置を考慮して、パキスタン―イラン・ガス・パイプライン敷設計画に基づく事業の継続を辞退したとのインターステイト・ガス・システム代表取締役、ムビーン・ソウラト氏の発表を受けて、ビラーワル・ブットー・パキスタン人民党党首はSNSで自身の感想を表明する中でこう述べた、「連邦政府はパキスタン―イラン・ガス・パイプ計画を達成しようとしておりません。我々はイランに対する世界中の禁輸措置にも拘わらず、イランからのガス・パイプライン計画に着手したのです。なぜなら、私たちはパキスタンを優先したからです。」と。ビラーワル・ブットー氏曰く、「指導層の弱腰のツケを一般国民は高額のガスの請求書の形において払わされているのです。」と。
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(翻訳者:山下善治)
(記事ID:812)