メッカ小巡礼者の数が納税者の数を凌駕
2019年06月03日付 The daily Jang紙

5月30日までに159万731人のパキスタン人がメッカ小巡礼を果たした一方で、納税者数は120万から140万人に過ぎない。
数日前にイムラーン・ハーン首相は自身のメッセージの中で、「納税者は僅かに1%に過ぎません。この僅か1%の納税者が2億2千万人のパキスタン国民の重荷を背負っているのです。」と明らかにした。
納税申告書の提出者はやっと総計190万人に達しました。政府はできるだけ多くのパキスタン人に課税しようと懸命です。──FBRスポークスマン、ハーミド・アティーク博士

イスラマバード(ターヒル・ハリール、タンヴィール・ハシュミー):-パキスタン人のメッカ小巡礼者の数が納税者の数を凌駕した。サウジアラビアが発表した統計の数字によれば、5月30日までに159万731人のパキスタン人がメッカ小巡礼を果たすためにサウジアラビアを訪れたという。一方、パキスタン人における納税者数は僅かに120万から140万人である。パキスタンに関する一般的な印象は、国内において納税者数はあまりにも少ないというものである。数日前にイムラーン・ハーン首相が自身のメッセージの中で国民に対し「2億2千万人パキスタン国民の中で納税者は僅かに1%に過ぎません。」と述べた。また彼の発言によれば、実際にこの僅か1%の納税者が2億2千万人のパキスタン国民の重荷を背負っているのであるということである。FBR長官、ハーミド・アティーク博士によれば、納税申告者の数はやっと年間総計190万人に達したといい、政府はできるだけ多くのパキスタン人に課税しようと懸命であるということである。2017-18会計年度の納税申告者総計は190万人であるが、その内実際の納税者の数は120万人から140万人であった。所得税の点では政府は国民に便宜を図るために年収に応じて区分けを用意している。すなわち、年収が40万ルピー未満の人々は、所得税が免除、年収が40万ルピーから80万ルピーの人々は僅かに1000ルピーの所得税を納める。年収が80万ルピーから120万ルピーの人々に対しては2000ルピーの所得税、年収120万ルピー以上の人は年収に応じて15%、20%、そして25%の所得税がそれぞれ課税される。サラリーマン層の税金は、彼らが勤めている勤め先がこれを差し引いており、これを源泉所得税という。自営業者では、年収が120万ルピー以下の人は、税率はサラリーマン層のそれと同じである。年収が120万から140万の自営業者には5%の所得税が課税される。自営業者たちから納税を実現できるのは、彼らがFBRに自身の納税申告書を提出すればの話しである。さもなければ、彼らは税金を払っていない国民の部類に数えられる。
FBRの議長ハーミド・アティーク博士によれば、納税申告書の提出者はやっと総計190万人に達したといい、政府はできるだけ多くのパキスタン人に課税しようと懸命であるという。政府の統計は、パキスタンにおいて納税者数総人口の僅か1%に過ぎないという事実を物語るものである。本年度5月30日までに約160万人がメッカ小巡礼を果たした。メッカ小巡礼に掛かる費用は少なくとも20万ルピーである。対照的に納税者の数ははるかに少ない。サウジアラビアの「大巡礼及び小巡礼省」によれば、本年度5月30日までに、インドからの小巡礼者数は64万3563人、インドネシアからは同94万6962人、エジプトからは53万5861人、アルジェリアからは36万4707人、イエメンからは33万4186人、トルコからは20万6987人、マレーシアからは27万4066人、イラクからは27万995人、そしてヨルダンからは20万857人である。5月30日までの統計によると、758万4424人がメッカ小巡礼を果たし、その内最多はパキスタン人であった。

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(翻訳者:萩田宙)
(記事ID:830)