与党、地方選での反逆的行動により60人の大臣と国会議員を処分へ
2019年07月12日付 Prothom Alo紙


バングラデシュの与党・アワミ連盟は、地方議会選挙で党のシンボルである小舟マークを掲げた公認候補に対抗したとして、党員らに懲罰を与えることを決めた。公認候補者に対抗する動きを見せた国会議員、大臣、副大臣および党幹部に対し、質問状(理由提示書)が今後送付される。さらに対立候補として立候補した党員には、党内の役職凍結と質問状送付の処分が下される。質問状への回答内容によっては処分が行われることになる。
今日金曜日(7月12日)夕方、首相官邸ゴノボボンで開かれた党運営委員会で、党首のシェーク・ハシナ首相がこの決定を発表した。関係者によるとこの結果、60人の大臣や国会議員が懲罰の対象となる可能性があるという。しかし、運営委員会では関連があるとされた大臣や議員の名前は公表されなかった。
今日の運営委員会に先立ち、首相は党の顧問と懇談した。両方の会議に出席していた複数の党幹部はプロトムアロ紙の取材に対し、この報道内容を認めた。明日土曜日から質問状の送付が始まるという。
今年3月、4回に分けて実施されたウポジラ(郡)議会選挙では、55人の国会議員について嫌疑が発生した。質問状送付は当初4月の予定だったが、詳細な調査のために機関が設けられた。この後行われた第5フェーズのウポジラ選挙でも、党公認候補に対抗する動きがあった。そのため、党中央の指導者たちの多くは懲戒処分に賛同の意を表している。党の秩序を乱したとされる60人の国会議員には、少なくとも6名の大臣もしくは副大臣が含まれている。最大野党BNPが今回のウポジラ議会選挙に参加しなかったため、ほとんどの選挙区でアワミ連盟の地方指導者たちが対立候補となり、140人が党公認候補を破っては当選を果たした。
アワミ連盟のマハブブル・アロム・ハニフ事務局長補はこれについてプロトムアロ紙に「党の決定に反したものに対し処分を行うことが決まった。明日書簡を送る作業が始まるだろう」と述べた。
一方、党中央の決定に逆らった党員らが、次回の国会選挙で党の公認を得られない可能性も出てきた。党関係者によると、昨日国会内で開かれたアワミ連盟国会議員委員会の会合でシェーク・ハシナ首相がその可能性について述べたという。今月7日に行われた記者会見で、アワミ連盟のオバイドゥル・カデル事務局長も同様の示唆をしている。
会合の出席者によれば、党内秩序を乱したという声が高まっていることから、首相は厳しい対応を決断した。党顧問との会合および運営委員会でも多くの幹部が厳重な処分に賛同の意を表した。質問状への回答が到着した時点で、党の8部会の責任者である8人の組織部長が、疑義の内容と回答を精査することになっている。組織部長たちはすでに、疑義のある党員たちについて別のリストを作成し、党の最高幹部たちに提出している。
アワミ連盟のミショバウッディン・シラズ組織委員長はプロトムアロ紙の取材に「質問状への回答があった時点で最終的なリストを作成することになる。最高幹部たちはすでに疑義の内容については知っていると思う」と述べた。
アワミ連盟の複数の幹部によると、今年全国で予定されているユニオン議会の選挙でも同様のことが起こりえると考えられる。そのため現時点で措置を行うことで、他の党員たちは軽はずみな行動を慎むだろうとの考えがある。また公認候補に対抗したとの疑義が証明された党員については、党内のポストを失うことになるだろうと幹部たちは語った。

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(翻訳者:一ノ瀬聡太)
(記事ID:843)