国語に関するアミット・シャー氏の発言に対して抗議活動
2019年09月17日付 Prothom Alo紙
ヒンディー語をインドの国語にするという、アミット・シャーBJP(インド人民党)総裁の発言に反対して全国各地で抗議活動が行われている。インド各州で、様々な政党の指導者を含む社会の各階層の人々が「多様な言語と文化の国・インドでヒンディー語を国語にすることはできない。各州の主要言語を重視しなければならない」として、アミット・シャーの発言を厳しく非難している。
アミット・シャー総裁は先週土曜日(9月14日)、インドの国語に関して次のように語った。「一つの国であるインドには一つの言語があるべきだ。そしてそれはヒンディー語であるべきだ。インドには多くの言語がある。それぞれの言語は大切だ。しかし、国には一つの国語が必要だ。世界はその言語をインドの言語として認知するだろう。そして、いずれかの言語がインドを一つにまとめることができるとしたら、それはヒンディー語であろう」
アミット・シャー氏のこの発言を巡って全国各地で怒りが沸き起こった。これ以前に昨6月、国の教育政策に関する原案でヒンディー語の学習義務化が提言されたことに対して、全国各地で抗議活動が行われた。今回は言語に関してそれと同じことが起きている。
昨日月曜日(9月16日)の午後、コルカタのカレッジストリートにあるコーヒーハウスの前で、コルカタの言語良識委員会が、アミット・シャー氏の言語に関する発言に抗議する集会を開いた。言語良識委員会事務局長のイマヌル・ホック教授、シュコノンドン・シン・アルワリア氏、バヌ・ショルカール氏、コッラニ・ムコパッダエ氏らがこの集会で発言した。
発言者たちはヒンディー語の国語化に反対して次のように述べた。「ヒンディー語をインドの国語にはできない。インドでは3言語政策を進める必要がある。すなわち、ヒンディー語、英語、そして各州の主要言語を同等に重視することだ。何があろうともヒンディー語を国語にさせてはならない。何故なら全ての州でヒンディー語が普及しているわけではないからだ。南インドではヒンディー語の影響は全く見られず、各州の地方言語が使用されている。だからこそインド各州の主要言語を尊重しなければならない」
この集会の最後には、アミット・シャー氏の発言に抗議して同氏のわら人形が燃やされた。
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(翻訳者:大塚圭華)
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