Kポップファンの催し開かれる
2019年10月31日付 Prothom Alo紙
「あ、ごめんなさい」歩きながら人にぶつかって私は言った。「ああ、大丈夫ですよ」私の目の前にいた男性は答えた。それにしても、この通路のど真ん中でどうして踊っているんだろう?しかし少しすると、ここではみなが躍るのに忙しいのだということが分かってきた。通路もステージも一体になって、BDコリアンフェスティバル2019-ここでは見てくれる人とチャンスがあれば誰もが踊り、あるいは歌って祭りを楽しんでいるのだ。そう、10月の25日と26日に、モハンマドプルのTokyo Squareで開かれたBDコリアンフェスティバルのことを言っているのだ。
会場に入ると人また人だった。ほとんどが若者だ。踊っている人がいる。歌っている人がいる。なかには何とかステージにいるアーティストたちの顔を見ようと、人垣の後ろからのぞき込んでいる人もいる。
BDKファミリーの主催、サムスンがスポンサーとなり、在ダッカ韓国大使館の協力で2日間にわたって行われたこの盛大なフェスティバルでは、韓流ソングやダンスのコンテスト、イラストコンテスト、韓国料理の出店、韓国料理コンテストなど、様々なイベントが催された。入場するにはチケット購入が必要だったが、主催者によると、2日間で約12,000人が参加した。
ジョセフ・キムはバングラデシュのKポップファンの間では「コリアン兄さん」という名で知られている。今回のフェスティバルでキムの歌うアユブ・バッチュの「シェイトゥミ」を聞いて最初は驚いた。しかしそのあとで、この韓国人のアーティストは、バングラデシュの有名なこの曲をよくマスターしたことが理解できた。ステージの前に陣取った何百人ものバングラデシュの若者たちが、キムの声に合わせて歌を歌った。若者たちは韓流ソングと韓流ドラマのファンではあっても、ベンガルの文化から全く離れてしまったわけではないと分かった。
コンテストはファンタスティック・パフォーマンスの2部門、Kポップソングとダンスで行われ、参加した15つのチームのうち「ロストダイナスティ」が優勝し、2等賞は「フブンス・ロー」、三等賞は「アクベク」と「イーエックスド」が獲得した。またイラスト部門ではトマ・ティアシャが優勝した。
開会式にはゲストとしてサムスンエレクトロニクス・バングラデシュの社長と韓国大使館の2人の高官が出席した。司会はBDKファミリーの立ち上げ時からのメンバーであるティナ・ジャハンが務めた。同じく最初からのメンバーであるタスヌバ・ジャハンとBDKファミリーのサイフル・イスラム委員長も主催者として名を連ねた。
BDKコリアンフェスティバルは2016年から毎年ダッカで開催されている。バングラデシュの韓流ファンにとってこの催しは大きなプレゼントだ。たくさんのファンがこの催しを心待ちにしている。
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(翻訳者:陳 映桐)
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