ヨーロッパや世界の大半の国々でのロックダウン(=都市封鎖)の緩和によって、綿製品輸出において活況が期待。繊維工場の許にかなりの注文が届いています──コットン・ジナーズ・フォーラム*
2020年05月27日付 The daily Jang紙

ラホール:-エヘサーヌル・ハック・コットン・ジナーズ・フォーラム議長は以下のように述べた、「パンジャーブ、バローチスターン、スィンドの3州の大半の綿花栽培地域で、イナゴの大群の来襲を受けて綿花の国内総生産量が再度そのあおりを受ける懸念があります。今年度、約10年ぶりに、再度パキスタンにおける綿花の1,500万ベール(梱包)の収穫が見込まれていましたが、イナゴの大群の来襲を受けてこれは今や一見したところ困難に見えます。パンジャーブ、バローチスターン、スィンドの3州では、イナゴの大群の来襲により、綿花に甚大な被害が及んでおります。専門家によれば、今後数日以内に、イラン経由でマスカットから、他方チョーリスターンに隣接するインド方面から、イナゴの大群の来襲があるとの情報もあるといいます。それより綿花を含む全作物及び飼料に対する甚大な被害のへ懸念が表明されています。このために、連邦及び州両政府はイナゴの大群の大々的な駆除のために、特別な措置を講ずるべきです。首相は、農務総合対策から巨額の資金をイナゴの大群の駆除に投じて、農作物を被害から守るために空中散布用航空機と農薬を緊急に調達すべきです。」と。
議長更に曰く、「ヨーロッパや世界の大半の国々では、ロックダウンの緩和により経済活動がかなり回復しているために、パキスタンからの綿製品の輸出は今週から拡大傾向が期待されます。パキスタンの繊維工場にはかなりの注文が届いています。これにより、外貨準備の積み増しにもなるでしょう。」と。

*訳注:Cotton Ginners’ Forum。ginは綿を種子から外す工程。

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(翻訳者:清水日菜子)
(記事ID:880)