日本在住のバングラデシュ人、イードの日に親善サッカーを楽しむ
2020年05月28日付 Prothom Alo紙


まる一カ月に及んだ断食期間が終わり、迎えた喜びのイードの日には、日本では新型コロナウイルス感染も下火となってきていた。日本在住のバングラデシュ出身者たちは、学生も社会人もほとんど全員が、自発的に自宅に閉じこもる生活を送っていたこともあってストレスをため込んでいた。こうした人たちにめったにない楽しさを味わってもらおうと、イードの日に親善サッカー試合が催された。
企画したのは日本で発行されている、ベンガル語による初のオンライン雑誌「ビベク・バルタ(まごころ通信)」だ。
日本では5月24日の日曜日にイードル・フィトルとなった。この日、モスクでイードの祈りを行えなかったものの、バングラデシュ出身者たちは、近隣に住む友人同士が誘い合って誰かの家に集まり、皆で礼拝を行った。祈りが終わったころに、モハンモド・S・R・リヤドゥル・ハサンさんがごく短時間で学生や会社員たちなどに連絡し、北区の赤羽駅に集合する手筈を整えた。そこから皆で荒川の河川敷に向かったのだが、試合を始める前からワクワクした思いが生まれていた。
集まったバングラデシュ出身者たちは皆で話し合って、それぞれ11人の白チームと黒チームに分かれ、11人で白と黒の2チームに分けて試合を始めた。70分の試合で白チームが2ゴール、黒チームが1ゴールをあげた。その後両チームには時間延長が認められたがゴールはならず、審判を務めたソヘル・ラナさんが試合終了のホイッスルを吹いた。
試合開始後の15分で黒チームのモニル・ホセインさんが最初のゴールを決めた。その後後半に白チームのニジャム・ウッディンさんがゴールをあげて同点に戻し、さらにその5分後、白チームのショハグさんが得点を加えた。この後手に汗握る展開となったが最終的には白チームが2-1のスコアで黒チームを下して試合が終了した。
両チームのメンバーは以下の通り。
黒チーム:モハンモド・ジョエドル・イスラム(キャプテン)、ヌル・モハンモド・カウサル、モハンモド・シッディク、モハンモド・ジュモン・アロム、モハンモド・カエルル・アロム, モハンモド・モニル・ホセイン(ゴールキーパー)、モハンモド・アリフル・イスラム、モハンモド・ハビブル・ロホマン、モハンモド・アブ・サイド、モハンモド・ジョバエル、モハンモド・マスム、モハンモド・ラセル。
白チーム:モハンモド・ リヤドル・ハサン(キャプテン)、モハンモド・タレク、サイド、マスム、カーン、ニジャム、リポン・カエス、ショハグ、アラファト・アシフ・ショルカル(ゴールキーパー)
当日は休日で休みの人が多かったため、たくさんの人たちがグラウンドに集まって選手を応援し、自分たちも楽しい時を過ごした。ゲームのMVPにはモハンモド・ ジャヒドゥル・イスラム・タレクさんが選ばれた。
試合を楽しんだビベク・バルタのP・R・プラシド編集長は試合後「異国の地での生活は仕事場と自宅に限られていて、多くの人がホームシックになっている。時々こうした試合を開催すれば、異国にあってもこうして一つになって、普段とは違った楽しみを味わうことができる。今後またこうした催しが行われるだろう」と述べた。
P・R・プラシド編集長は試合を開催したことで皆とイードの喜びを分かち合うことができたとし、最後に皆の健康と幸せを祈ってあいさつを終えた。

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(翻訳者:桑原彰理)
(記事ID:894)